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「国語は勉強のしようがない」は本当か

大阪府吹田市 金蘭千里中・高等学校 国語科教諭 川野貴志

「国語は勉強のしようがない」という嘆きが、小学校からも高等学校からも、学校の種類を問わず聞こえてきます。他の教科に比べて、国語という教科は、向上のための手立てが見つけづらいとみんな感じています。
「漢字をたくさん覚えよ」「本を読め」といったアドバイスも、直接的に効くものには感じられない、というのがみなさんの正直な感想ではないでしょうか。
国語という教科の特別なところは、いったいどこなのでしょう。

核心を言えば、国語は「方法の教科」であるということです。
一般に勉強しやすいと言われる教科は、暗記で乗り越えられる部分が大きいのです。つまり【何を】覚えているかということを確認してくる「知識の教科」の勉強は取り組みやすい。
ところが国語は、「これを覚えれば大丈夫」ということがありません。それは国語が、与えられた文章を【どのように】読んだかということを試してくる教科だからなのです。

書き手がぜひとも分かって欲しいと強調して書いているところを覚えながら読み進めているか?接続詞で示されている文章と文章の関係性はつかめているか?という読み方の方法を意識できるようになれば、国語力アップはすぐそこです。
その第一歩は、問題を解くつど、「自分は文章のどこを【どのように】読んだか」ということを振り返ることです。
テストでうまくいかなかった場合は、読み違いや読み落としが必ずどこかにあったはずです。面倒でも、自分の読みを振り返る習慣を付けないと、まぐれで良かった・悪かったの世界から抜けることはできません。スポーツの練習のように、自分の読みの「フォーム」をしっかりチェックするようにしましょう。

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