低学年のうちにいろいろな体験を
低学年のうちは、お子様にいろいろな体験をさせてあげることをお勧めします。低学年のお子様の場合、実際に体験したことがなかったり、実物に触れたことがなかったりするために、読解に詰まることがよくあります。
たとえば、物語文の中で「決勝戦の後半ロスタイムで1対1の同点、怪我で欠場していたエースストライカーがケガから復帰し、満を持してピッチに立つ」という場面があった場合、サッカーを知っているものであれば、誰でも「手に汗にぎる緊張した場面」ということがわかります。
しかし、サッカーを知らないお子様がこの物語文を読んだ場合、どのような場面か全く想像がつきません。
ですから、文章で取り上げられている題材について体験したことがあるか、ないかで文章の読解に差が出ます。
さらに言えば、この物語文の場合、サッカーの体験(知識)に加えて「満を持する」という言葉を知っていれば登場人物の心情もつかみ易いでしょう。
自宅で語い力を育てるコミュニケーションを
もうひとつ、語い力をつけるためにご自宅でコミュニケーションをしっかり取ることをお勧めします。たとえば、ご自宅でコミュニケーションをする際でも、保護者の方がお子様に「今日の遠足どうだった?」と聞くと、お子様から「楽しかった」や「ふつうだった」など一言で返事が返ってきたことはありませんか。
そのような時でも「何が楽しかったの?」や「どんなことをしたの?」などお子様からいろいろな「ことば」を引き出してあげると良いと思います。
そうすることで、どの場面でどの「ことば」を使えばよいかわかり、語い力がつくだけでなく、文章の読解にも役立ちます。
このように、小学校低学年のうちは勉強が嫌いにならないために、日常生活からの体験や出来事などをきっかけに読解力、語い力を養ってあげてはいかがでしょうか。
進学教室浜学園 低学年プロジェクト