見えるところにいてあげる。塾や習い事でのコツ
幼児教育を行っている塾や、小さい子どもがよく来る場所の大人をよく観察してみると、子どもが安心できる「声かけ」を頻繁に行っていることがわかります。たとえば子どもの名前を呼ぶ、「この間も来てくれたね」などの声かけをするといった工夫は、子どもにとってその場所・人を「知っている場所・人」にする効果があります。そうすることで、子どもの不安感を和らげ、安心できるような空間にしているのです。
スイミングのような習い事では、アクティビティの間、親子が離れることになりますが、子どもがとても嫌がっている場合、それを無理やり引き離すのは逆効果。
たとえば、常に子どもから見える範囲に親がいてあげるなどして、不安感を和らげてあげることが大切です。
厳しくしつける?甘えさせる?よくあるお悩み
保護者の中には、なかなか新しい場所に行こうとせず、親に甘えてしまう子どもを見て、「厳しく突き放すことが大切かも……」と感じる方もいるようです。「かわいい子どもには旅をさせよ」ということわざが示すとおり、いつまでも親の手元に置いておくのはよくないのでは?と不安に思うのです。
しかし、必要以上に厳しくしてしまう必要はありません。子どもの自我ができあがってくるのは、だいたい小学校3年生くらい。
「つ」で数えられる年(9つまで)は、まだ「幼児の延長線上」であると捉えるのがよいでしょう。
自我が出来上がっていない段階で必要以上に厳しく引き離してしまうと、極端な場合では、子どもが「親に見捨てられた」「愛されていない」などの感情を抱いてしまうかもしれません。幼児期は、甘えさせてあげてもよいのです。
同じくよくある悩みとして、「よその子どもには優しくできるのに、自分の子どもだと、つい厳しく言いすぎてしまう」といったものもあります。
これは、子どもの悪い部分の方がよい部分より多く見えることで起きる現象です。子どもと一緒にいる時間の長い熱心な保護者に良く見受けられます。こうした悩みを1人だけで解決しようとすると、どうしてもうまくいかず悪循環になるときも出てきます。
そういうときは、家庭の中だけで解決しようとせず、子どものことを知っている第三者(学校の先生、習い事の先生、保護者仲間など)に相談してみるといいでしょう。
今見えている部分と別の角度から見た意見や、客観的なアドバイスを聞くことで道がひらけるきっかけが見つかるかもしれません。
はまキッズオルパスクラブ