佐藤ママ塾の思い出-塾通いを楽しもう②
2月から多くの塾で新学年がはじまりました。入塾したばかりのお子様と保護者様にとって、これから始まる塾での生活がどんなものになるのか、期待と不安で一杯のことと思います。
今回は、浜学園アドバイザー佐藤亮子さんに伺ったお子様達の浜学園時代の楽しいエピソードと笑顔で塾に通うためのポイントをご紹介します。
当時の浜学園では、毎回、成績上位(ベスト)3名と下位3名(ワースト)が黒板に書きだされました。科目によって得意不得意がありますから、順位はいろいろと入れ替わっていました。ベストスリーだったら「すごいね!」ワーストスリーだったら「頑張れよ」と言い合うような雰囲気でしたね。苦手な子が得意な子に質問したりしてお互いに教え合うという、みんな一緒に頑張って合格しようという感じでした。
灘校の校風もそんな感じです。一人ひとりにはそれぞれの価値があると思っていて、お互いの個性を否定も肯定もせずにありのままを認め合うという人間関係でした。灘の体育祭に行って感動した出来事があります。クラス対抗のリレーの選手決めの時、あるクラスで走るのが苦手で足の遅い子が「僕は今までリレーに出たことがない、1回出てみたい」と手を挙げたそうです。確かに、小学校のリレーはクラスで足の速い子が選ばれて選手になるのがふつうですよね。クラス対抗ですから、当然速い子を選ぶのかと思いきや、「そっか、じゃあお前な」とクラス全員で賛成して、その子がよりにもよってアンカーに決まりました。リレー本番、案の定その子は遅くて、他のチームのアンカーはずっと前に走り終わって運動場で走っているのは彼一人。しかも1周遅れ。するとクラスのみんながばっと出てきて、その子の周りを遠巻きに囲んで一緒に走りだしたのです。その子の肩を頑張れよというように叩いたりは決してせずに、ただその子の周りを少し離れながら囲んで、その子のペースに合わせてみんなで黙々と走るのです。客席にいる生徒も保護者も静かに見守っていました。そして、その子がゴールに入る時、周りの子はさっと散ってゴールにはその子だけが走り込んで行きました。それはそれは、美しい光景でした。生徒も保護者もみんなが「おー!」と、最後まで一生懸命に走ったその子に割れんばかりの拍手をおくりました。そして、その子がゴールした後、クラスのみんなが飛び出して来てその子の肩や頭や背中をポンポンとたたいてねぎらっていました。それにも、また大きな拍手でした。
みんなで励まし合いながら、それぞれを助け合って目的に向かう。そのような考え方は、塾で日々、授業やテストを通して小学校の時に培ったのではないかと思います。
今回は、浜学園アドバイザー佐藤亮子さんに伺ったお子様達の浜学園時代の楽しいエピソードと笑顔で塾に通うためのポイントをご紹介します。
エピソード②成績順位と灘校の体育祭のリレー
浜学園のクラス分けは、所定のテストの偏差値で行われます。偏差値が0、1足りなくてもスパッと切られて下のクラスに落とされます。そこがあまりにも鮮やかなので、いつもすごいなって感動していました。そこが「なあなあ」だと子どもはやはり真剣になりません。1点で合否が分かれる受験の厳しさを教える意味でも必要な経験だと思いました。当時の浜学園では、毎回、成績上位(ベスト)3名と下位3名(ワースト)が黒板に書きだされました。科目によって得意不得意がありますから、順位はいろいろと入れ替わっていました。ベストスリーだったら「すごいね!」ワーストスリーだったら「頑張れよ」と言い合うような雰囲気でしたね。苦手な子が得意な子に質問したりしてお互いに教え合うという、みんな一緒に頑張って合格しようという感じでした。
灘校の校風もそんな感じです。一人ひとりにはそれぞれの価値があると思っていて、お互いの個性を否定も肯定もせずにありのままを認め合うという人間関係でした。灘の体育祭に行って感動した出来事があります。クラス対抗のリレーの選手決めの時、あるクラスで走るのが苦手で足の遅い子が「僕は今までリレーに出たことがない、1回出てみたい」と手を挙げたそうです。確かに、小学校のリレーはクラスで足の速い子が選ばれて選手になるのがふつうですよね。クラス対抗ですから、当然速い子を選ぶのかと思いきや、「そっか、じゃあお前な」とクラス全員で賛成して、その子がよりにもよってアンカーに決まりました。リレー本番、案の定その子は遅くて、他のチームのアンカーはずっと前に走り終わって運動場で走っているのは彼一人。しかも1周遅れ。するとクラスのみんながばっと出てきて、その子の周りを遠巻きに囲んで一緒に走りだしたのです。その子の肩を頑張れよというように叩いたりは決してせずに、ただその子の周りを少し離れながら囲んで、その子のペースに合わせてみんなで黙々と走るのです。客席にいる生徒も保護者も静かに見守っていました。そして、その子がゴールに入る時、周りの子はさっと散ってゴールにはその子だけが走り込んで行きました。それはそれは、美しい光景でした。生徒も保護者もみんなが「おー!」と、最後まで一生懸命に走ったその子に割れんばかりの拍手をおくりました。そして、その子がゴールした後、クラスのみんなが飛び出して来てその子の肩や頭や背中をポンポンとたたいてねぎらっていました。それにも、また大きな拍手でした。
みんなで励まし合いながら、それぞれを助け合って目的に向かう。そのような考え方は、塾で日々、授業やテストを通して小学校の時に培ったのではないかと思います。
【楽しく通うためのポイント②】
点数が悪くてもクラスが落ちても落ち込む必要はない。
それが、自分の立ち位置であるのでまず認め、どこで点数を落としたのかを具体的に考え、冷静に自分を見つめる材料にする。
子どもは、そのような作業は一人ではできないので親が寄り添うことが大事。
点数が悪くてもクラスが落ちても落ち込む必要はない。
それが、自分の立ち位置であるのでまず認め、どこで点数を落としたのかを具体的に考え、冷静に自分を見つめる材料にする。
子どもは、そのような作業は一人ではできないので親が寄り添うことが大事。