日本の見どころ教えてください!(3)
ここが知りたい! 都道府県 秋田県・山形県
秋田と山形は、日本海に面した県。だから冬になると、季節風の影響を受けて、たくさん雪が降るんだ。雪どけ水をふくんだ森の土は、ふかふかにやわらかくなって、川の水をきれいにろ過してくれる。おかげでこの二つの県は「水がきれいな土地」になったんだよ!秋田県は昔、日本一の米どころだったんだけれど、とれたお米を余らせてしまうこともあったんだ。そのため、使う田んぼを制限して、米の生産量を減らす減反政策がおこなわれた。これをきっかけに「『量より質』の米を作ろう!」と、おいしい「あきたこまち」を開発したんだって! 米を加工して作るお酒やきりたんぽも、秋田県の名産品だよ。
一方、山形県では、このやわらかく水がたまりにくい土を使って、果物作りに力を入れたんだ。おいしくて高価な佐藤錦をはじめとしたさくらんぼは、国内生産量の7割が山形県で作られているんだって。西洋なしのラ・フランスも有名だよね。
ここが知りたい! 都道府県 宮城県・福島県
2011年3月に起きた東日本大震災で、宮城県と福島県は大きな被害を受けたんだ。「復興した」といえるようになるにはまだまだ時間がかかりそうだけれど、みんな前向きにがんばっているんだ!宮城県は、東北一の都市・仙台市がある県。交通網が整えられて、便利になり人口も増えたんだ。海ぞいの町では、漁業がさかんにおこなわれているよ。多くの漁船が行き来する気仙沼の港や、岩手県から続く三陸海岸でのカキの養殖が有名だね! 最近は、仙台牛やミヤギノポークなど「ブランド肉」の生産にも力を入れているんだ。
福島県では、果物の栽培がさかん。特に福島盆地では、桃やなしなどが作られているよ。「昼は暖かく、夜は寒い」という特ちょうがある盆地では、糖度が高い(甘みのもととなる糖分が多い)果物が育ちやすいんだって。あまーい桃やなし、ボクも食べたいなぁ。
転載元:朝日小学生新聞「読めばわかる!日本地理」
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