日本の見どころ教えてください!(7)
ここが知りたい! 都道府県 新潟県・富山県
日本海と向かい合っている新潟県と富山県は、冬になると激しい雪が降る豪雪地帯!これは、日本海の水分をふくんだ空気が、高い山にぶつかって、雪雲を生み出すから。それでも、平らな土地が多いこの二つの県では、地形をいかして、寒さに強いブランド米・コシヒカリを生産しているよ。特に新潟県は、農地のおよそ90%が水田! 信濃川や阿賀野川がもたらす豊かな水が、米作りにぴったりなんだ。お米を原料とするせんべいなどの米菓や、お酒も特産品だよ。
富山県では、米作りのほかに、漁業もさかん。なぜなら、日本海一深い湾である富山湾と、沖を流れる暖流の対馬海流の影響で、寒い海にすむ魚と暖かい海にすむ魚の両方がとれるから。「きときと」(※富山県の方言で「新鮮」という意味)なブリやホタルイカ、シロエビなどが楽しめるんだ。
ここが知りたい! 都道府県 石川県・福井県
日本海最大の半島、能登半島がある石川県と、若狭湾が特ちょう的な福井県。この二つの県には、「ものづくりで有名」という共通点があるよ。どちらも米どころで、特に福井県はコシヒカリの生まれ故郷だけれど、冬の間はお米が作れない。そこで人々は生活のためにものづくりを始めたというわけ!石川県には、江戸時代から続く伝統工芸品がたくさん。木の器などに漆を塗り重ねる輪島塗や、金を破れるすれすれまで薄くのばした金沢箔、草花がえがかれた染めもの、加賀友禅などが有名だね。
福井県は鯖江市のメガネフレーム作りが有名! 国内の約90%のフレームがここで作られているよ。また、汗を吸いやすい布や冬でも暖かい布など、ハイテク繊維と呼ばれる織物の工場も多いんだ。
かつての副業が、時代とともに変化し、現代まで受け継がれてきたんだね。
転載元:朝日小学生新聞「読めばわかる!日本地理」
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