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言葉はコトバ

大阪府大阪市 四天王寺中学校・高等学校 国語科教諭 中川章治

日本は四方を海で囲まれた狭い国土の中に、約一億二千人の人間が暮らしています。人々が使っている主な言語は日本語です。しかし、この日本語も共通語(標準語)として設定されたのは明治の終わり、僅か百年程前の事です。それまでは各地域で使われている言葉が違っていたのです。その名残が現在でも方言として話されています。

 話は変わりますが、私の妻は新潟出身です。大阪で暮らし始めた頃、こんな事がありました。「机の上の時計、なおしといて」祖父にこう言われて、時計を修理に出してしまったのです。机の引出しに片づけて欲しいという意味では伝わらなかったのです。
 これは方言の問題です。同じ言葉でも日常使う意味が地域によって違っていたのです。

 こんなこともありました。「帰ったらお風呂のお湯、落としといて」さて皆さんはどうしますか。私は浴槽に新しいお湯をためて欲しかったのですが、結果は逆に伝わりました。前日のお湯を浴槽から抜いてくれたのです。もちろん辞書的には後者が正解です。「お風呂にお湯を」と助詞をうまく使えばよかったのかもしれませんね。
 また、冬の寒い日に靴を脱いだ妻が、「この靴、靴下がたんごまる」と言うのです。「たんごまる」この意味がすぐには理解できませんでした。これは足先で靴下がたるんでいくことをそう言うのだそうです。雪国では長靴をはく機会も多く、よく靴下がずれていくので生まれた言葉かもしれません。大阪では聞きなれない言葉でしたし、辞書で調べてもありません。しかし、意味的には的確に状況を言い表しています。

 これからの時代は世界が舞台です。コミュニケーションツールとして言葉の重要性は益々高くなります。日頃はつい短い言葉ですましがちですが、地域、世代によっては伝わり方が違う場合もあると知っておかなければなりませんね。

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