心の悩みからくる 子どもの体調不良への対応
(体調不良を訴える子どもが急増!こんなサインに要注意~子どもの心身の健康①)のチェック項目で、生活習慣が原因でない場合の子どもの体調不良は、何かに悩んでいることからきているかもしれません。子どもの悩みで多いのは学校での友達関係のトラブルや授業についていけないなどです。学校や習い事、塾などでの友達をはじめ、子どもの人間関係について親が知っておくことは非常に大切です。
しかし高学年になると、自分から親に悩みを打ち明ける子どもは少なくなるでしょう。そんなときに親が「なぜお母さんに話してくれないの?」と問い詰めると、子どもの逃げ場がなくなりかねません。
理想は普段から子どもと自然に話す機会を持つことですが、難しいなら友達の話題を切り口に、現在、友達とどんな風に付き合っているのかを間接的に把握する方法もあります。さらに「困ったときは、いつでも話を聞くよ」と子どもに伝えてあげましょう。
日頃から子どもの様子をよく観察していると、心身の不調のサインをキャッチすることができます。子どもが心身ともに健やかな生活を送れるようにサポートしてあげてください。
<グラフ:小学生が抱える悩み>
@解説@この図を見ると、小学生が不登校になる原因は、「いじめを除く友人関係」が圧倒的に多いことがわかります。また、教職員との関係に悩む生徒も多く、主な悩みは人間関係であるといってよいでしょう。現代の子どもの交友関係は、SNSなどのインターネットを介したつながりもあり、昔より複雑化しているようです。高学年になると人間かんっけいに関する悩みを親に隠しがちなので、親はよく子どもの様子をみてあげてください。
子どもの悩みが原因の体調不良対応法
- ●子どもと一緒に過ごす時間をもつ
- 子どもと一緒に食事をする、テレビを見る、外出するなど、一緒に何かをしながら雑談をする時間をもちましょう。
- ●学校の先生に相談する
- 学校に相談したいことがある場合は、まず担任の先生に連絡しましょう。近年は学校にスクールカウンセラーが常駐しているケースも多いので、必要なら学校に確認を。
- ●友達との付き合い方に変化がないか意識する
- 特に進学・進級に伴うクラス替えや長期休暇の後など、学校生活の節目になるタイミングは注意を。
- ●親が無理をしすぎない
- 親が思い詰めたり、イライラした気持ちを抱えていると、それが子どもに伝わってストレスになってしまうこともあります。親がゆったりと構えるために、趣味を楽しんだり友達と話をしたりして、ゆとりをもつ時間を作りましょう。
【出典】「子どものからだの調査2015/子どものからだと心・連絡会議、2015」「平成26年 家庭教育の総合的推進に関する調査研究/文部科学省委託調査」
進学教室浜学園