龍谷大学付属平安中学校には「三大行事」と呼ばれるイベントがあります。「音楽祭」「体育祭」「English Day」の3つです。今回はそのなかから「English Day」を紹介します。
「龍谷大平安」というと、「野球部が甲子園の常連校」というイメージをもっている人が多いかもしれませんが、ネイティブスピーカーの先生が5人もいたり、海外の学校と交流を行うなど、英語教育にもたいへん熱心に取り組んでいる学校でもあります。
「English Day」は、本校の講堂に中学1年生から3年生までの全生徒が集まり、その名の通り、一日のイベントがすべて英語で進行します。日頃の英語の授業の成果を発揮する場となっています。
1年生は、自分の好きなこと、興味のあることなどを、生徒たちがステージに上がって英語でプレゼンテーションします。昨年は、京都の祇園祭のこと、戦国武将・織田信長について、ゲームのドラゴンクエストのこと、龍谷大平安高校の硬式野球部の紹介などを、生徒たちが入れ替わりながら、自分たちで用意したスライドを使ってスピーチしました。
2年生は、アメリカ合衆国の歴史上の人物(リンカーン、キング牧師、チャップリン)やマザー・テレサの伝記の朗読や、京都の文化、とりわけお寺や京料理のことについてのプレゼンテーション、また、ディズニー映画「美女と野獣」の劇中の台詞を再現する「アテレコ」を行いました。朗読では専門的で学術的な単語を使ったり、アテレコでは登場人物の感情を表現する声の出しかたを工夫するなど、1年生の内容にくらべて、より高いレベルの英語表現が求められます。
そして3年生は、西本願寺や、日本の伝統文化を紹介するプレゼンテーションと、「シンデレラ」「デスノート」などの英語劇、くわえて、死刑制度や安楽死についてのディベート(討議)を行いました。最高学年ともなると、プレゼンテーションの内容はより高いレベルの内容になり、とりわけ英語劇は、「台本の台詞を読み上げる」のではなく、台詞を覚えての演技も加わります。もちろん、台詞に合わせて感情表現も豊かに行わなければなりません。ディベートは、生徒それぞれの自分の意見を発言し、別の生徒から反対意見を示すなど、「正解」のない意見交換を英語で行います。3年間の授業で身に付けた「英語を聞く」「英語を話す」力をフル活用するステージになります。
本校での3年間は、たくさんの英語にふれる機会に満ちています。興味のある人、英語をめいっぱい勉強したい人は、ぜひ一度、訪問してください。
龍谷大学付属平安中学校HP