常翔啓光学園中学校では、1年生を対象にイノベーション(デザイン思考)教育を実施しています。大阪工業大学ロボティクス&デザインセンター(RDC)の協力のもと、昨年度はトヨタ自動車(株)とのコラボが実現し、「2040年のパーソナルモビリティをデザインしよう」というテーマで学習しました。今年度は「未来のテレプレゼンスロボットをデザインしよう!」というテーマで、iPresence合同会社とコラボしイノベーションについて学びました。それでは、今年7月に実施しましたイノベーション(デザイン思考)教育をご紹介いたします。
まずはイノベーション(デザイン思考)教育の手順です。
1.デザイン思考説明
2.テレプレゼンスロボット説明
3.テレプレゼンスロボット体験<観察・共感>
4.各班アイスブレイク
5.カスタマージャーニーマップ作成
6.コンテキストマップ作成
7.ポストイット記入、2×2<アイデア創出>
8.デザイン/プロトタイプ作成
9.プレゼンテーション<検証>
講師は大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部システムデザイン工学科松井教授とiPresence合同会社のクリス代表です。各班にはファシリテータが付き理解を深めるお手伝いをします。テレプレゼンスロボットがどのようなものか実際に見たり動かしたりしました。そして各班ではさまざまなアイデアを出し合いポストイットに記入していきます。それをカテゴリー別に分類すると、「わくわくする」をキーワードにアイデアを絞りました。
そしてデザインに入ります。絵心のある(?)生徒を中心に班員のイメージをデザインに反映していきます。どの班も夢の広がる未来のテレプレゼンスロボットをユニークなデザインで発想豊かに描きました。
完成後は発表です。各班の代表者を中心にプレゼンテーションを行います。
「このロボットには冷蔵庫が搭載されていて被災地へ遠隔操作で食料を運びます。」
「深海に潜ることができます。」
「空を飛び砂漠に雨を降らせます。」
「けがをした自分の代わりに友達とサッカーをします。」
なかには「僕の代わりに筋トレをします」といった不思議な機能を搭載したロボットも(笑)。
松井教授からは発想のユニークさを褒めていただきました。クリス代表からは「このたくさんのアイデアを誰が最初に現実化させるかが大切。頑張って勉強して研究してぜひ創り出してください。」とエールを頂きました。
企業でのモノづくりの過程を実際に体験した生徒たち。アイデアを出し合ってそこからコンセプトに合うアイデアを絞りまとめ上げ、デザイン画を描き、周りの人に伝えることを楽しく学習しました。
常翔啓光学園中学校では、このようなイノベーション教育を行っています。
常翔啓光学園中学校HP