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家族の思い出によりそう絵本

絵本は、大人もそのものを楽しめますし、子どもの反応を見るとまた違った喜びをもたらしてくれます。昔読んだ本を2代で共有できたり、自分も子どもの頃の気持ちを思い出すことができるのも絵本のよいところだと思います。

我が家では、今でも家族で、昔絵本で見たあれみたいだね、と一緒に思い出せる共通の記憶があります。家族の思い出にそって、家族の歴史にまつわる絵本があって、本が好きになっていくのだと思います。

親と一緒に絵本を楽しんでいる子どもは、親から興味を持ったものや経験したことを絵本でなぞってもらう工夫をしてもらっています。子どもの興味が深まるのは、そういった上手な読み方をするからこそです。
昔話を読んだら、これは昔の話し方なんだよ、こんな生活をしていたんだよ、と背景を教えることもできますし、たとえば「いろり」が絵本で出てきたら、旅行にいったときなどに博物館や歴史資料館で一緒にそのものを見てあげると知識がつながっていきます。
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また、子どもが疲れていない時間に読んであげるといった心配りや、たとえば雨の日は2時間続けてでも、子どもからもうやめるというまで読んであげる、そういった愛情のかけ方をしてあげてほしいと思います。

家族みんなで
主婦であり妻であることも求められる母親は、毎日大忙しですね。全部自分でと背負いこまず、お父さんとかわりばんこで読み聞かせをするのもひとつです。
お父さんに仕事のないお休みの朝にお願いすると、心にゆとりがあるので延々とつき合ってくれたりすることもあるかもしれません。
読む本を選ぶにしても、パパチョイスはママチョイスとちがって新鮮だなと、お子さまの新しい興味の入り口になるかもしれません。

読みたくない絵本だってあっていい
親にも好みがありますね。子どもは大好きでも、読んだり買ったりするのはいやだなとか、こういう日本語は触れさせたくないなということがあると思います。そんなときはお父さんに読んでもらってもいいですね。私の経験として、主人の読み方がおもしろくて、子どもがものすごく喜んではまってしまったことがあります。
それでも親が好きではないことは、相手をしないのが一番だと思います。子ども同士のお付き合いもあるので、みんなが読んでいるものとか子どもが喜んでいるのは仕方がないと、ブームが去るのを待てばよいと思います。

家族を頼って、家族のために
好きなことには子どもは集中するものです。集中できないのは、わからないこと、きらいなこと、興味をもてないことです。家族もうまく頼って、絵本をきっかけにみんなで子どもの興味を育ててあげてください。
一緒に本を楽しむ時間が、家族の心の落ち着くほっとする時間になれたらいいですね
「いつも絵本にはいつもいい思い出がある」そんなご家庭が増えることを願っています。

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