何度おなじものを読んでもいい?→YES!
どんどん読んであげましょう。お気に入りは心の豊かさ・安定感につながります。子どもは結末がわかってても何度でも楽しめます。次に起こることを知っているからこその、くるぞくるぞという期待感。それを大好きなママが読んでくれる。子どもにとってはたまらない時間です。
ですが、それも読むけどこれも読むといった風に他のものを徐々に混ぜつつジャンルを広げていきましょう。親目線で選んだ本が5冊のうち2冊でも好きになって聞いてくれたら十分です。
解説してもよい?→YES!
絵本はコミュニケーションツールと言えるので、情報提供の場でもあります。言葉の言い換えは語いの獲得につながります。感想を聞いてもよい?→YES!
子どもが感想を言ってきたらそれについて話してみましょう。反応を見ながらママの方から「かわいそうだったね」と言ったりしてもよいでしょう。言葉はひとりでは成立しません。会話は人とするものですから、読んだ絵本を題材にことばのキャッチボールを楽しみましょう。
質問をしてもよい?→YES!
理解度を試すとプレッシャーになって本が面白くなくなってしまいます。「次にどんな本を読みたい?」といったことを聞いてみるのがよいでしょう。またお子様の感想から、今こんなことに敏感なんだなという興味が見えてきたり、次の本を選ぶ助けになります。文字を読ませていい?→YES!
お気に入りの絵本は何度も何度も読んで暗記していたりします。なので字を見ているようで読めているのとは違うこともあるのですが、これは文法の手始めになっているので気にしなくても大丈夫です。時にはここに書いてあるよと指たどりして教えてあげてもよいでしょう。読み聞かせはいつごろまで?
子どもによって時期は異なりますが、自分に読めるようになったときぐらいまで、というのが目安です。ですが絵本は愛情を伝え、心を豊かにするものですから、希望に合わせて甘えも含めて受けとめてあげましょう。長くて飽きてしまったら?
国語力をのばすためにはいいところでやめるという方法もあります。つづきは明日読もうね、と時間をおくことで、想像の翼をひろげられるでしょう。そして次の日は、昨日こんな話だったよねと読みはじめてあげましょう。もう一回・もう一冊がしんどいとき?
そう思ってしまうこと、ありますよね。そんなときは正直に伝えて許してもらいましょう。そして次の約束をしてあげましょう。DVD・動画サイト読み聞かせ
できればなしにしましょう。朝から晩まで2才の子どもにアニメ映画を一日中流していたら、言葉を全然覚えず発しなかったという例があります。これは極端ですが、勝手に流れて勝手に終わる映像が動くのを受動的に目で追うだけの環境に子どもをあずけると感受性の面でもとても危険です。見せるとしたら、1本見終わるまでなど決めておき、できるだけ一緒に、感想を伝え合いながら見るようにしましょう。
読み方のコツは?
たんたんと読むと眠くなってしまいますから、登場人物にあわせて声色を変えたり、工夫して読んであげましょう。女優(俳優)になった気分で楽しく読むと、ますます楽しい時間を共有できるようになります。最後に
親は正解を求め色々なことを気にしてしまいがちですが、何より大切なことは子どもを愛情深く育てること。それによって子どもも人の愛情を感じられるようになり、人の気持ちを信じられる心が育まれていきます。そして将来、人と協力して仕事をしたり、社会と関わっていけるのです。絵本を愛情を伝えるひとつのツールとして、お子様と楽しい時間を共有してくださいね。