子どもは0歳の真っ白な状態からいろいろなことを吸収していきます。そこへいいソフトをいれていくのが親の役目だと思います。
0-1歳向けの絵本では動物はデフォルメされた大きさで描かれています。お散歩などで出会えたら、絵本で出てきたものはこれだよということに加え、その特徴や面白さを教えてあげるとよいでしょう。
年少年長になってくると、この動物はアフリカに棲んでいるよ、アフリカっていうのはここだよと一緒に地図を見たり、より深い楽しみ方ができるようになります。
いろいろなものをインプットしていくことを、はまキッズでは「ものを名付ける」と言っています。その段階では、絵本で読んだ後、道端でタンポポを見かけたら、これは食べられるんだよとか、種、わたげ、などを補足して関連したことも一緒に教えてあげましょう。グループで認識することで、知識が根付いて広がっていきます。
少し大きくなってきたら、絵本で動物たちが作ったお料理などを実際作ってみるのもいいですね。親子のコミュニケーションになりますし、丸めて型抜きするといった子どもにできそうなことをさせると指先の器用さにもつながります。 また、お手伝いは、「子どもはお客ではなく、家族の一員として自分の役割分担をもって行動するものだ」ということを教えられるよい機会です。
このように、日々愛情をもって絵本と行動とをリンクさせてあげると、どんどん子どもの世界が広がっていきます。もちろん、絵本にはお母さんの体験していないことが出てくることもあります。でも大人なら想像はつきますし、子どもと一緒に調べることもできます。何でも知っていると思われがちな親も知らないことがある、そしてそういうときはこうやって調べたらいいんだ、という経験も子どもを成長させるでしょう。
本を読む楽しみを一度手に入れると、一生の趣味になります。いろいろな世界を見せてくれる一生の友達と言ってもよいでしょう。
読書の習慣をつけることは親から子どもにしてあげられる何よりの贈り物だと思います。
愛情と行動をあわせて、是非お子さまを本好きにしてあげてください。