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「話を聞ける子」を育てるために。「2分」作ろう

「話を聞ける子」=「自分から思いを言える子」です
一般的に国立・私立の小学校が受験生に求めるものは、当然のことながら学校の方針によってそれぞれ異なります。ただし、どんな学校でも共通して受験生に求めるポイントがひとつあります。それは、「話を聞ける子」という観点です。
「話を聞ける子」というと、以前は「おとなしい子」というイメージで理解されることが多かったように思います。「きちんと座れて、静かにしていられる子」というのが「話を聞ける子」だったわけですが、現在の「話を聞ける子」はそれだけではありません。
グローバル化に向かうこれからの時代に求められる「話を聞ける子」とは、「自分から思いを言える子」、そして「聞いてもらえる楽しみをわかる子」なのです。

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その子のために「2分」作る
子どもを「話を聞ける子」に育てるために、私が保護者の方にアドバイスしているのは、「一日2分でいいので、その子『だけ』のための時間を作りましょう」ということです。
たとえば夕食後などに、たった2分でもいいので、お母様とその子の二人だけでお話をする時間を作る。
「二人きょうだいだから、二人で4分」ではだめです。必ず、その子「だけ」のために時間を作るようにしてください。そして、親子のコミュニケーションをして欲しいのです。
「コミュニケーションをしよう」といって、初めからうまく行くことはまずありません。最初から子どもが自主的に話し始めることは、おそらくないことと思います。その場合は、親のほうから話しかけてみてください。「あなたの話が聞きたいのよ」というメッセージを伝えるわけです。初めは反応が薄いかもしれませんが、継続して習慣化すれば、子どもの方からも話せるようになってくることと思います。

「言葉のキャッチボール」で育む、「聞いてもらう」ことの楽しみ
私が低・中学年を担当していた時には、「日記」を必ず出させていました。たとえ何も書けなくとも、とりあえず日記帳だけは提出させるのです。
最初は何も書いてこない子も多くいます。それでも、私のほうから必ずコメントを書きます。これを続けていると、「◯◯を食べた」というような簡単な報告をしてくれる様になります。当然私がコメントを書いて返します。すると、「先生は何歳ですか」というように質問を書いてくれることが多くなります。これを続けていると、子どものほうがコメントを楽しみにしてくれるようになるんですね。
このように、日記を通じてやりとりをすることで、子どもたちに「自分の話を聞いてくれる」ことの楽しみを体験してほしいと考えているのです。
こういった「言葉のキャッチボール」は、日々の生活の中で意識して継続することが大切です。「絵本の読み聞かせ」は、その為に最も適した手だてなのです。

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