「私立中学校~ここが自慢!」⑱履正社学園豊中中学校
ユニークなクラブ活動例「理科部」
本校には熱心に活動しているクラブが、運動系・文科系を問わずいくつもあります。たとえば野球部は地区大会で優勝しましたし、社会科部は裁判所に行き裁判を傍聴したりしています。今回はその中でも最大の部員数を持つ「理科部」についてご紹介します。
本校では活動日や時間帯が異なれば、運動系・文科系両方のクラブに所属することができます。「理科部」は普段は昼休みに活動しています。 が、なんといっても大きなイベントは例年夏休みに行っています「夏季野外合宿」と、秋にオープンの学校行事として実施しています天体観測会「STAR WATCHING」です。「STAR WATCHING」はまた別な回でご紹介しますので、今回は「夏季野外合宿」をご紹介します。
これは例年夏休み中に2泊3日の行程で、主に兵庫県の山間部で行っています。上の写真は兵庫県の神鍋高原で合宿を行なった時のものです。大阪では見られない珍しい生き物や轟音をあげて落ちる滝に、皆驚いていました。
次にご紹介するのは、履正社のホームグラウンドのように利用している兵庫県多可町での合宿風景です。アユの泳ぐ清流が流れ、夕方にはねぐらに帰る鹿が鳴き、夜には空に天の川がかかります。
恒例の「水中生物の観察会」です。絶滅危惧種なども見つかり、大変人気のあるプログラムです。しかし、例年それがいつの間にか水かけバトルに発展し、「杉原川の戦い」となっていきます。教師も生徒も一緒になって童心に返ります。
次に人気のプログラム「宝探し大会」です。教員が工夫を凝らして広場に隠した「宝」を部員たちが走り回って探します。上の写真はその「宝」の一例です。日本はもちろん世界の鉱物や美しい結晶などで、1年かけて集めました。見つけた「宝」はもちろんもらえますよ。
夜に行われるのが、この合宿の目的でもある「天体観測会」です。実は写真のように、本校には巨大な望遠鏡が何台もあります。これらを使って街中では見えない天体を、自分の目で見ています。「天の川」も「土星のリング」もこの合宿で初めて見たという生徒がたくさんいます。国立大学の天文研究会に所属して活動を続けているこのクラブの卒業生もいます。
科学の実践だけでなく、友情を深め合うのもこの合宿の目的の一つです。 キャンドルを見つめながら語り合ったり、特技を披露したり、みんなで笑ったり歌ったりと、近頃では珍しくなってしまった「青春ドラマ」がここにはあります。
進学教室浜学園