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2020年度近畿中学入試について(その5)今年の人気校とその要因や魅力④

夙川中学校 ~ 須磨学園に支えられた姉妹校の華麗なる復活劇
 今年は大学附属系の学校の募集が好調で、多くの中堅校が影響を受けたにも関わらず、逆に大学附属系の学校をも圧倒したのが、夙川中学校である。須磨学園のバックアップを得て、早くも中堅校のトップクラスの入試難度になり劇的な復活を遂げた。

兵庫県で最も話題になる進学校である須磨学園がカトリックの女子校だった夙川学院の経営を引き継ぎ、無宗教の共学校として再出発した夙川中学校は、2019年度は208名、2020年度は548名と短期間で受験者が激増、周囲の学校の募集動向にも大きな影響を与えた。偏差値レベル的には関関同立にならぶ難度となった。男女の比率も、男子52%に女子48%とバランスが良い。
 昨年度比で見たときに、須磨学園の初日午前の受験者が減った人数が、夙川の初日午前の受験者が増えた人数とかなり近いところを見ると、両校の力関係の中での、夙川の存在とその位置付けがハッキリしてきたことがうかがえる
 新しい夙川中として再出発した当初は、須磨学園に行きたくても力の及ばなかった生徒が行く学校というややマイナーなイメージを持つ人もいたが、今や「夙川」という新しいブランドを支持する層が確実に成長しつつあるようだ。
 最初夙川学院から学校運営が引き継がれた際には、私立学校としての教育理念や教育方針など、内容的にはほぼ別物の学校となったわけだし、地理的にも会下山(えげやま)近辺という神戸市営地下鉄「湊川神社」の最寄りに位置し、夙川からはかなり離れているにも関わらず、これまで夙川学院から巣立っていったOGの心情に配慮して、母校の名を消滅させることのないよう、校名に「夙川」の文字を残した。
 須磨学園の指導者が持つ教育者としての見識と使命感こそが、短期間にしてこのような復活を実現せしめた大きな理由のひとつかも知れない。
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