子どもの目線で、ざっくり整理
片付けを習慣づけるにあたって、守ってほしいのが「子どもの目線」で、「ざっくり整理する」こと。子どもの手が届く場所に子どものものを置いておくのは、当たり前では?と思われるかもしれません。
しかし、意外と見落としがちなポイントです。
子どもの身長から捉えられる世界は、大人が思っている以上に低いもの。
意識しないままで部屋の棚などを配置してしまうと、「そもそも子どもの手が届かない」という事態が発生しがちです。
また、子どもの片付けでは、大人の仕事の工具のようにすべての場所が正確に決まっている必要はありません。
「ミニカーはこの箱」「絵本はこの棚」のように、ざっくりとした分類分けをして定位置を決めておくと、元に戻す行為が格段にやりやすくなります。
おもちゃは「一軍」「二軍」に分ける!
大人向けの片付けルールとして、「1個買ったら、1個捨てる」というものがあります。たとえば服を1着買ったら1着は処分する、というふうにしていけば、ものが増えすぎることがありませんからきちんと整理できるというわけです。
でもこのルール、子どものおもちゃ整理には使えるのでしょうか?
子どものおもちゃに関しても、もちろん、「ものを増やしすぎない」ことは大切です。
しかし、子どもは意外なほど、「昔持っていたもの」を記憶しており、小学校の高学年になっても、思い出したように「あのとき遊んだおもちゃ、どこにあるの?」と聞いてくることがあったりします。
また本などは「蓄えていく」ことが必要になることもあるため、一概に「1個買ったら、1個捨てる」ルールを適用することは難しいと言えます。
そうはいっても、限られているのが部屋のスペース。
一体どうすればいいのでしょうか?
これを解決するコツは、おもちゃをまず「一軍」「二軍」に分けること。
子どもには、おもちゃの「マイブーム」があります。
今、とくによく遊んでいるおもちゃを「一軍」とし、反対にあまり触っていないおもちゃを「二軍」とします。
「二軍」に振り分けたおもちゃは、もの置や押入れなど、子どもの遊ぶエリアから離してしまってもいいでしょう。
そして、適当な時期に入れ替えていくのです。
こうすれば、おもちゃを出しすぎることなく、また、処分してしまってあとで聞かれて困る……ということもなく、上手に整理することができるでしょう。
もし、それでもどうしても捨てる必要があるときは、子どもが寝ている間に・・・ではなくて、1つずつ一緒に確認する時間を持ちましょう。
もう遊んでいるところを見ないし、とか似たようなものがあるから、と親には思えても、子どもには強い愛着があるものだったりするからです。
逆に「え、これ高かったのにもういらないの?」などとあっさり手放そうとする子どもにショックを受けることもあるかもしれません。
そんな成長も楽しみつつ、片付けもコミュニケーションの時間となればいいですね。
はまキッズオルパスクラブ