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(10%)×10 = (100%) ?

執筆:金蘭千里中学校・高等学校 数学科 河合治


皆さん、天気予報は見ていますか。時たま、雨が降っているのに傘(かさ)もささずに走っている子を見かけますが、確か予報では曇りのち雨だったのに、なんて思ったりします。あるいは、降水確率が50%だったはずだけど、とか。

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 このように「確率」という言葉は普段でも使われますが、確率が50%ということは、あることが2回に1回の割合で起こるだろう、ということです。

 さて、降水確率が50%だったら傘を持っていきますか。これは意見がわかれるかな。

 10%だったらどうですか。中には折りたたみ傘を持っていく人もいるかもしれませんが、持って行かない人のほうが多いのではないでしょうか。

 10%の日が10日あったとして、10日とも傘を持っていかなかった人が、1日も雨に降られなかったらどう思うでしょうか。確率が10%ということは、10回に1回の割合で雨が降るだろうということですから、それが10回あったということは、

(10%)×10 = (100%)
なので、(予報が正しければ)必ず雨が降るはずですよね。それなのに、1日も雨が降らなかったということは、日ごろの行いがよっぽど良かったということか、ともかくラッキイと思うのではないでしょうか。

 でも本当に (10%)×10 = (100%) なのでしょうか。

 計算を簡単にするために、(50%)×2 の場合を考えて見ましょう。
降水確率50%の日が2日あったとして、2日とも雨が降らない確率は、1枚の硬貨を2回投げて、2回とも裏が出る確率と同じで、0.5×0.5 = 0.25 つまり 25%になります(どうしてか考えてみてください)。ですから、雨が降る確率は100%ではなく、75%なのです!

 中学校に入学して勉強すれば、(10%)×10 の場合も計算できるようになりますので楽しみにしていてください。

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