少しだけ、課題の量を多めにする
真面目さが取り柄のマイペースタイプなら、2割~3割ほど課題を増やしても、きちんと取り組んでくれるはず。また、周りを意識しないのがこのタイプの強みですが、ときにはそれが「平均と、自分の感覚が大きくずれてしまう」という結果を生むことも。演習量や点数が平均を下回ってしまわないよう、常に2割増し程度を心がけるようにしましょう。自分で問題にレベル別の印をつける
どういうことかというと、問題集やテストの問題を、「絶対に正解したい問題」「なるべく正解したい問題」「あとに回す問題」などに振り分けていくということです。テストの時間は有限です。宿題で解くときは好きなだけ時間をかけられるかもしれませんが、テストでは問題の取捨選択も大切。誰もが正解しづらいような難問に、必要以上に時間をかけても仕方ないのです。テストには、正答率の表がついていることもあります。たとえば、正答率90%の問題ならば、何としても正解してほしい問題だということ。逆に、正答率が5%の問題を間違えたからといって、気にしすぎるのはかえって効率ダウンの可能性があります。
あらかじめ、「正答率○%以上の問題は正解したい」というラインを決めておき、テストが返ってきたら「解けたはずの問題」に印をつけていきます。実際の得点と、とれたはずの得点が一致していれば、子どもの感覚と平均的な感覚が一致しているということ。逆に、そこが大きく離れていれば、少しずつ微調整して平均に近づけていきましょう。
必要以上に緊張することなく、自分の力を発揮しやすいマイペースタイプ。それでも、いざテストや入試となると、さすがに緊張してしまい、ペースを乱されてしまうことだってあるはずです。模擬試験などをうまく活用して、入試でも堂々としていられるように、練習させておきましょう。
目標設定と志望校選びのポイント
自分の感覚と平均ラインが離れてしまいがちなのがマイペースタイプの弱点。模擬試験では、「毎回の偏差値が前回を上回る」ことを目標として、着実に偏差値を上げていきましょう。また、志望校は「自分の実力にぴったりレベルの学校」を選ぶとよいでしょう。きっと堅実に合格を勝ち取ってくれるはずです。
「ベテラン講師による講演会シリーズ」進学教室浜学園