【子どものもつ「理不尽」への不満が、反抗期につながるのでは】
私の考えですけど、反抗期っていうのは、子どもが小さい間に「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい!」とかいった理不尽な声かけをすることで、なんとなくモヤモヤした、不快な気持ちを溜め込んでいくのが原因のケースもあるんじゃないかと思うんです。小さいころから積もり積もってきた気持ちについて、小さい間はそれをうまく表現できないんだけど、大きくなると表現できるようになるわけじゃないですか。
それが、反抗期っていう形をとって出てくるんじゃないかなと思うんですね。
ある意味、親から一歩離れた証拠かもしれません。もちろん、反抗期にもいろいろなレベル(深刻なものだと、非行とか、家庭内暴力とか)がありますけどね。
こういう状況になったら、とにかく親が、一層「大人」になることが大事です。「立場」でものを言わないことが大切。「親に向かって!」とか、権威を振りかざしてしまうのはやっぱりよくないですよね。
子どももちゃんと、一人の人間として大事に扱わないとダメだと思います。
あとは、「よその子どもに言えないような言葉は自分のこどもにも言わない」っていうのもありますね。つい、自分の子どもにはきつい言葉で言ってしまったりするんですけど……。
「よそのご家庭の子どもには、こんなこと言えないな」って思ったら、そのセリフは言わないことですね。
年齢が上になればなるほど、かける言葉は選ぶべきだと思います。
【現在の息子さんとの関係——「SNSグループ」で連絡】
私は、「家庭での教育は18歳まで」だと思っているんです。大学生になったら、危ないことじゃなければ好きにしたらいい、というスタンス。だから息子たちも、ごくごく普通の大学生をやっています。やりとりは「家族のSNSグループ」でとっています。
例えば雨が降ったら、カサ持って行きなさいよ、とか。本当に普通の内容ですね。
「既読スルー」されることも多くて、ママ友同士で「本当に、子どもって既読スルーばっかりだよね」とかいって笑っています。
たまにメッセージが来たと思ったら、ウェーンと泣いてる顔のスタンプと一緒に、「お母様、お金がなくなった」とかいって(笑)。
先輩ママから「子どもは、お金のときしか連絡してこないよ!」なんて話を聞いたことがあるのですが、あれは本当だなって思いました(笑)。息子たちは本当に、普通の大学生をしていますよ。