【読み聞かせ——親の「演技力」が問われる!】
やっぱり私は、「絵本は親の声で読んであげる」ことが大切だと思います。親の演技力次第で、子どもは本気で怖がったり、笑ったりするんです。
それで、感情が発達すると思うんですね。
だから、読み聞かせをするんだったら、子どもに「ウケる」読み方を心がけたんです。
たとえばうちの場合だったら、私が怖い絵本を感情たっぷりで読んでいると、子どもが離れたところで、遠巻きに見ているんですよ。
怖いシーンでは「キャー!」とかいって逃げていったりとかね。
逆に、私の方が絵本に感情移入しすぎちゃって、もうボロボロ泣いて読めない……っていうこともありました。
有名な、『かわいそうな ぞう』っていう絵本とか……。
そんなときは、なんか子どもの方が気を遣っているんですよ(笑)。
どうしよう、お母さんすごく泣いてるよ、茶化すわけにもいかないし……って感じで(笑)。
ともかく、読み聞かせをすることによって、子どもの感情が豊かになるっていうのはあると思います。
【絵本の選び方——「ハウツー」を上手に活用!】
長男が生まれたとき、絵本だけはたくさん読もうと思っていたので、本屋さんに行ってみたんです。そしたら、種類が多すぎて……。絵も、内容もいろいろあって、玉石混交でした。あまり長すぎるものは、子どもが飽きますしね。
それで最初は、とある推薦図書のリストに載っていたものを全部送ってもらったんです。
かなりの量にはなりましたが、やっぱりそういうリストに載っている絵本は、いいものが多いんですよ。
だから絵本を選ぶときには、まずはインターネットとか、本とかの「選び方」、つまりハウツーを参考にしながら、なるべくたくさん買うのがいいと思います。
今は、そういう情報もたくさんありますよね。
そのうちに、「あっ、この作家って有名だったんだ」とか、「この絵本、シリーズものだったんだ」みたいな感じで、親の「目利き力」が鍛えられてくるんです。
そうなると、本屋さんに行っても、短い時間でパパパッといいものを選べるようになりますよ。
【絵本の管理——「色テープ」で本棚を区別!】
絵本は、子どもの手が届く場所にないと意味がありません。うちでは、2段だけ組んだ低い本棚をズラっと並べました。
小さなときは、本にちょっと書き込んだりしたこともありましたが、怒りませんでした。
ただ、図書館で借りてきた本だと、もちろん書き込みはしちゃダメですよね。
それだけじゃなくて、図書館の本を家のものと混ぜられると、返却する本が見つからないんですよ。探すのが大変で、大変で(笑)。
それでうちでは、本棚に色テープを貼って分類していました。「この色の貼ってある本棚は、図書館の本」ってわかるように、工夫しました。