お子様の将来を考える保護者様へ

浜学園教育情報Tips

トップ > 【中学受験】「リビング学習」と「子ども部屋学習」どっちがいい?…最適な学習環境を浜学園学園長が伝授!

【中学受験】「リビング学習」と「子ども部屋学習」どっちがいい?…最適な学習環境を浜学園学園長が伝授!

もうすぐ小6になる小5の男子の母です。私は子どもと、「リビングで勉強するのか」「自分の部屋で勉強するのか」についてよく揉めます。子どもは「一人の方が集中できるし一人で勉強できる」「お母さんに指図されたくない」などと言うのですが、果たしてどちらで勉強する方がよいのでしょうか。

リビング学習が注目されたときもありましたが・・・
  これは家庭環境にもよります。下にまだ小さいお子さんがいる場合は、リビングで勉強するのは難しいでしょう。この方の場合は、一人っ子でしょうか。自分の部屋で遊ぶのは、まあよいと思いますが、勉強となると、ある程度人の目がないと、なかなかしづらいというのはあると思うのです。

一時、リビングで勉強するほうがよいという意見もありましたが、リビングで勉強するのが正しいのかということに、きっと答えは出ないと思います。実はリビングでやるか自分の部屋でやるかということではなくて、リビングで勉強する時の、そこにいる他の人の様子が大切なのだと思います。

もっと読む
親の様子が、子どもの勉強に影響する
  例えば同じ部屋で保護者がお仕事されているというような環境ならよいと思います。ただ、リモートワークでの打ち合わせなど大声で話したりというのはよくないですね。また、ないとは思いますが、子どもが勉強しているのに、テレビをずっと見ているなどというのもよくないですよね。

時々聞きますよね、「子どもが受験する時に自分も何か資格を取ろうとする」など。やはり、子どもは親を見ています。親も集中して何かに取り組んでいるという環境であれば、子どもも勉強に向かうと思います。

子どもの年齢によって親子の距離感も変わる
  ただ、一緒にいることを子どもが「監視してるんだ」というように捉えるのであれば、よくないですね。例えば5年生ぐらいになった男の子でしたら、お母さんにずっと横に座られていたら、それはもう嫌がります。
けれども、うるさくしない程度に一緒にいて、子どもに聞きたいことなどがあり、声をかけたら、家事をしながらでもお母さんが対応してくれるような環境なら、リビングというのはよいのではないかと思います。

大切なのは、親子の距離感
  子どもは、ずーっと見られたり、ちょっとやったことにすぐ口出しされたりしたら、嫌なのです。でも、普段はうるさくて嫌だと言っていても、全く気にかけてくれないというのも嫌なんですよね。ですから、口うるさく言うのではなく、時々様子を気にはかけてくれていると子どもが思える程度がよいですね。

家族が皆、集中できる空間を
  保護者の方も、本を読んでいたり、何か趣味のことをしていたりという空間がよいですね。近くにいて安心感はあるけれども、ずーっと自分のことを見られているわけでもない、「あれしたの?」「これしなさい」って言われることもなく、それぞれが今やらなければいけないことをやっているという空間です。そして、子どもが「できた」と言えば、すぐに保護者が「できたね」と言って、例えば「お茶を飲む?」と声をかけたりする。こういう環境であれば、子どもは嫌がらないと思いますよ。

安心感と少しの監視の目というバランス
子どもも5年生や6年生になってくると、家庭の生活のリズムが自分の受験勉強で崩れているということを感じるのです。それが嫌な年頃でもあるんですね。きっと最終的にはそれが過度な期待になって返ってくると思っている部分もあるからでしょう。
そうではなく、それぞれがしなければいけないことや、したいことをしているという環境であれば、リビングで家事をする、仕事をする、または趣味であろうがよいと思うのです。保護者もそれをして、自分もしなければならないことをしているという環境のリビングが一番勉強しやすいと思います。安心感がある中で、少し監視の目もあるというのが最も勉強に向いていると考えられます。

図書館で勉強するときのように、周りも静かに何か勉強したり本を読んだりしているから自分も読まないと、勉強しないといけないと思える。一番勉強が進むのは、そういう場所なのでしょう。そうなるようにちょっと心がけてあげたらよいのです。過度にしっかり見ていなければならないと気負わずに、このようにしてみられるとよいかなと思います。

まとめ

 
  • 家族構成などによって最適な学習環境は異なる
  • リビング学習の場合は、親がとる態度に要注意
  • 親子の距離感を上手にはかる
  • 家族が皆、何かに集中している空間が理想
  • 安心感と少しの監視の目というバランスが最適

この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数累計3185名、19年連続、38回の合格者数日本一(2023年度実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。 ※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/t7W6YkIWxik?si=rAb0Cnkt-Jieqdvg)を参考にまとめています。
浜学園教育情報Tips

最新の投稿5件

タグクラウド

アクセスランキング

私立中学ここが自慢! 読めばわかる!日本地理 受験の勝負メシ by有名中学 特設学校紹介
ページのトップへ戻る