【中学受験】学校説明会のメリット・デメリット、その真髄を浜学園学園長が伝授!
小2男子の親です。学校説明会に参加することによるメリットは何ですか? また、出席しない場合には、デメリットがあるのでしょうか。教えてください。
学校説明会は、合否のために行くのではありません
「学校説明会にお出になったほうがよいですよ」というのは、受験の合格不合格に関わってくるからというわけではありません。私立の中学校を目ざすというのは、それぞれの学校の方針を知ったり環境を見たりして、それぞれのご家庭の考え方に合っているのか、または、子どもが中学生や高校生になったときにこんなふうになってほしいという思いが実現できる環境かどうかを見定めたうえでのことです。
近所にある校区の決まった公立の学校に行くのではなく、選んで学費を払って通うのですから、しっかりと吟味するという意識が大事です。
そう考えると、学校の説明会には出席されたほうがよいのです。というより、ぜひ実際に学校を見てほしいですね。
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早めに学校を見ておきましょう
特に6年生でぎりぎりになっていろいろな学校を見に行くと、変に成績を意識してしまい、合格するかどうかという視点で学校を見てしまいますので、まだそこまでいかない学年の間に見る機会を設けるとよいと思います。自宅から通う距離感も大切です。ぜひ、実際に学校まで行ってほしいと思います。
学校が主張するよい点に共感できるのかがポイントです
学校の説明会に行くと、学校はよいこと、つまりアピールポイントを言いますよね。そこに、「あ、いいかな」と思えるかどうかというのがとても大事だと思います。例えば学校の説明会に行きますね、ある学校は、毎日テストをして成績が悪かったら放課後に生徒に補習をして面倒を見ます。これを聞いたときに「いいな」と思われる方と、「いや中高6年間でそれはない」と思われる方と、いろいろな方が出てくると思います。
このような学校の方針もやはり知っておかないといけません。入ってから聞いて、よかったと思うこともあるかもしれませんが、しまったと思ったのでは困るのです。
中高6年間を乗り切るためにも、よく見ておきましょう
私立の中高一貫校なら6年間通いますから、よいことばかりではないのです。成長段階でもありますから、きっと嫌なこともあります。それで子どもがちょっと学校から気持ちが離れそうになった時に、保護者の方が一緒になって「あ、やっぱり合わなかった」と思ったら、きっと子どもの気持ちが戻ることはないでしょう。そうではなく、「この学校のこういうところを信じて、よいと思って入った」などと思っていれば、親は真剣に子どもを学校に戻そうとします。これが大事なのです。そこを保護者の方もちゃんと知っていてほしいのです。
子どもにも憧れをもってほしいなら、例えば文化祭など、生徒たちが楽しそうにしている時に学校を見に連れて行きましょう。それで、保護者の方は説明会などに行ってその学校の考え方などを聞いておき、共感できるかどうかを見ておくのです。これはとても大事だと思います。
出席しないと不利になる説明会もあります
また、出席しない場合に受験にデメリットがあるというのは、学校の説明会の種類によります。受験が近づいてきた頃に学校の説明会を開き、入試の傾向や「このように出題しますよ」なんていう説明をされる学校があったりもします。そういう場合は、だいたいホームページの中の案内に出ています。出題傾向を知り、そこをしっかり勉強した場合と、知らずに勉強しなかった場合とでは差が出るかもしれませんから、そういう説明会は行くべきでしょう。
こういった例はありますが、説明会に出席したかどうかで合否に差をつけられることは基本的にはありません。
「この学校にならお任せできる」など、そう思えるような学校選びをすることが大切です。高校や大学の入試の時には、子どもが行きたいと思う学校を選ぶので、保護者が先頭に立って学校を選ぶのは、きっとこれが最後です。ですから、中学受験では、しっかりと保護者の方も頑張っておくということは、ぜひお勧めしたいと思います。
まとめ
- 説明会の出欠は基本的には合否に関係しない
- 説明会では学校のよいところに共感できるのかを見極める
- 出席するべき説明会は学校のホームページで調べる
この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数累計3185名、19年連続、38回の合格者数日本一(2023年度実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。
※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/PYRsZX55JiE)を参考にまとめています。
進学教室浜学園