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「プランクトンはライオンよりも強い?」 

執筆:四天王寺高等学校中学校 理科 小泉智史先生


 皆さん、「強い生き物は?」と聞かれるとどんな生き物を思い浮かべるでしょうか?例えば、百獣(ひゃくじゅう)の王と言われるライオンはサバンナの世界では強い生物かもしれません。
しかし、海ではどうでしょうか?


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 ライオンは海の中を自在に泳ぐことはできません。もし海の中でライオンと小さなプランクトンが泳ぎの競争をすると、勝つのはどちらでしょうか?海で生きるという面では、ライオンは小さいプランクトンよりも「弱い」と言うことができます。では、海で生活しているのはどんな生物でしょうか?生活しているのは「海の環境に適応した」生物です。生物にとって強いことは二の次なのです。生物にとって大切なのは「その場に適応すること」です。

 生物の進化論で有名なチャールズ・ダーウィンは「自然選択説」を提えました。自然選択説は、環境に適応する有利な姿や性質を手に入れた個体が子孫を残すことができるという考え方です。自然選択説を提唱する際に、ダーウィンはガラパゴス諸島にいるフィンチという鳥の「くちばし」を例にあげました。

 ガラパゴス諸島には様々なフィンチがいて、かたい種子を割って食べるフィンチはがっしりとした大きなくちばし、木の中に隠れる幼虫を食べるフィンチは細長いくちばしといったように食生活によりそれぞれ異なるくちばしを持っています。なぜこのように違うくちばしを持つのかというと、それは環境に適応しているからです。

 例えば細長いくちばしを持つフィンチは細長いくちばしを持たないフィンチよりも木の中に隠れる幼虫を捕まえるのが上手いので、エサを多く取ることができ、子孫を残すことができます。つまり環境に適応した姿や性質を持つフィンチは子孫を残すことができる、これが生物の進化であるとダーウィンは提唱しました。

 環境に適応することが大切なのは皆さんの生活にも当てはまることだと思います。もしかすると環境に適応するためには・・・自分が変わることが必要かもしれません。その時は変化することを怖がらないでください、小さなことから変えていきましょう。その小さな変化の積み重ねが自分自身を成長させ、先に見える夢や目標につながっていきます!



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