~受験勉強に人間関係って大事? 京大医学部合格者Nさんの場合~ 卒塾生インタビュー
浜学園を卒塾した先輩たちは、中学受験後もそれぞれの道に進み、将来に向かって努力を続けられています。今回はそんな先輩のひとり、洛南中学・高等学校を卒業し、今年京都大学医学部に合格したNさんのお話を伺いました。Nさんの受験体験のキーワードは、ご両親や塾の先生、ご友人などとの「人間関係」です。周囲の人との関わりは、どのように受験に影響したのでしょうか。幼児期からの学習スタイルと合わせてご紹介します。
子供の頃にやって良かったことは?
そろばん教室と幼児教室に通っていたことは、後々の勉強にとても役に立ちました。そろばんをやって良かったと思うのは、みんなが筆算で解くような計算でもパッと暗算ができたことです。幼児教室ではブロック遊びや記憶力を鍛える遊びをしていたことで、立体図形などに強くなりました。どちらも勉強という意識はあまりなく、楽しく通っていました。
小学生の頃にやってよかったのは、毎朝友達と学校の前を走っていたことです。最初はマラソン大会の練習のために始めたことでしたが、中学受験勉強が本格的になる直前まで続いた習慣になりました。体を動かすと目が覚めて頭もスッキリするので、1日を活動的に過ごせます。勉強の効率アップにもつながったと思います。また、大学受験時の志望理由書に自己アピールを書く欄があったのですが、走ることで体力と忍耐力がついたことを書きました。将来医者になった時に、どちらも大切な力だと思っています。
浜学園に通って良かったことは?
浜学園に入ったのは小学3年生の頃でした。気づいたらテストを受けていて、気づいたら入塾していた、という感じで、とても自然な流れで塾通いがスタートしていました。親主導で始まった塾でしたが、実は親からは勉強しろとはあまり言われませんでした。そういったことも勉強があまり苦にならなかった理由かもしれません。
浜学園の先生はみんな優しく、授業はとても面白かったです。得意科目は算数でしたが、どの科目も楽しんで授業を受けていました。手を挙げて発表もよくしたし、時々はしゃぎすぎて怒られたりもしましたが、先生とのコミュニケーションをとることがとても楽しかったです。浜学園では成績でクラスが分かれたり、テストの成績上位3名が発表されたりします。私は少し負けず嫌いな性格なこともあって、浜学園のそういうシステムがモチベーションになりました。
家庭での学習スタイルは?
親はあまり勉強の内容に介入してくるタイプではなかったので、塾で与えられた宿題を中心に、自分で勉強スケジュールをつくっていました。ポイントは勉強と息抜きの時間を交互にとってメリハリをつけることです。楽しむときは楽しみ、集中するときは集中する。これがなにより大事です。
スケジュールはきっちりと決めすぎずに、ある程度の余裕と柔軟性を持って予定を立てるという方法が私には合っていました。「算数を3時間やるぞ!」と意気込んでも、2時間目くらいから算数の気分ではなくなってくることがありますよね。そうなると残り1時間が集中できなくてしんどい時間になってしまいます。勉強に取り組む時間だけ決めて、「今は算数の気分だから算数をやろう」とか、「算数に飽きたから今度は理科にしよう」というふうにやっていました。
家族はどんなサポートをしてくれた?
勉強は自分の部屋でしていましたが、襖は開けていたので実質リビング学習のような状態でした。だから、息抜きの時間が長くなると、親が「息抜きしすぎじゃない?」と声をかけ、さりげなく勉強に仕向けてくれました。親は、基本的に勉強に関しては自分に任せてくれていて、その分、食事や塾の送り迎え、夜は早く寝かせるといった日常生活の面や、プリントの整理や教材の管理など勉強しやすい環境を整えてくれたりといった形でのサポートをしてくれていました。
中高時代・大学受験について
私が在籍していた洛南中学・高等学校は、校則は厳しめでも勉強面に関してはガミガミ言わない学校でした。仏教校というとおとなしめな生徒たちをイメージされるかもしれませんが、実際には自由で元気のある人が多かったです。行事ごとが多く、文化祭や合唱祭、運動会のほか、各種スポーツ大会が催されます。特に中学校では部活動が盛んです。高校に上がると、徐々に勉強中心にシフトしていきます。
京都大学医学部を最初に意識したのは中学2年生の頃でした。仲がよかった友達が京大医学部を目指して頑張っている姿を見て、刺激を受けたのがきっかけとなり、自分も目指そうと思いました。洛南は京大を目指す人が多く、身近な人たちと一緒に頑張っているのだと常に感じられるのは、自分の受験勉強においてとても心強いことでした。
今年度大学に入学した私は、オンラインでの授業を受けており、まだ大学の教室での授業を受けたことがありません。それでも感じるのは、京大医学部は他の大学の医学部と比べても自由があり、自分の好きなことに使う時間も確保しやすいことです。息抜きやメリハリを重視し、友人関係も大切にしてきた私にはとても合う校風です。
中学受験・大学受験を経験して感じたことは?
中学受験・大学受験ともに、勉強は苦ではなく楽しいことでした。それというのも、塾で友達と一緒に勉強してきたこと、親が見守る姿勢を貫いていてくれたことが大きかったのだと思います。
中学受験をしてよかったと感じるのは、周りに賢い人が多いので、自分も自然と高い目標を持てたことです。大学受験では、浪人生などの年齢が違う人とも一緒に勉強する機会があり、相手の年齢で壁を感じることがなくなりました。これは難関大を受験したからこその経験でした。
周囲の人の支えの中で、勉強の苦しさではなく楽しさに目を向けることで成長してきたNさん。小学生時代から自分で勉強スケジュールをつくり、自分に合った勉強スタイルを確立されていたこともポイントだったのではないでしょうか。将来は臨床医の道に進まれるそうです。今後もNさんらしく、周囲の人と支えあいながら様々な経験を積みご活躍をされることでしょう。
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