突然学校が休みになった時、まず親がしないといけないことは何でしょう?
まず、1日のスケジュールをきっちりとつけることが大切です。10時から11時まで勉強すると決めたら、それは何の科目をするかをきっちり決めましょう。朝起きて今日は何をしようかと毎日考えていたら何もできずに終わってしまいます。
子ども一人につき一枚、壁にスケジュール表を貼りスケジュールを書き出します。やれたことには線を引いて消していき、やれたこと、明日に回すことは何かをしっかり管理しましょう。とはいえ、細かく書く必要はありません。宿題の何ページから何ページまで、算数の1番から5番までというふうに書いてあげればいいです。慣れないうちは大変ですが、2、3日もすれば慣れてきます。まずは始めること、それが一番大切です。
計算漢字は毎日やりましょう。今まではやることがたくさんあるなかで難しい計算をバタバタとやって間違えていたと思います。それをゆっくりやる、今はそういうチャンスです。漢字も1、2、3と筆順を確認してゆっくり書きます。何もしないで2、3週間も経つと、子どもは計算も漢字もできなくなって大変なことになるのは目に見えています。この時期に親がどう動くかは要です。今まで慌ただしくてできなかったことをゆっくり丁寧に見直していきましょう。
スケジューリングのポイントは?
子どもにとって適切なスケジュールを見極めましょう。ありがちなのが、その日の予定をやりきれなかった場合、たとえば10ページの予定だったところが8ページしかできなかったとしたら、次の日のスケジュールに2ページ追加して12ページにしてしまうことではないでしょうか。そうすると、次の日も既にそこそこやることがあるだから子どもは大変です。2ページを1ページづつに分けて、三日後に半ページ、半ページと分けることがポイントです。
また、予定の8割しかできていないのであれば、それがその子にとってちょうどいい量なのかもしれません。子どもが集中できない場合、量の他にも、問題が難しすぎる、易しすぎるなどの理由があるはずです。その理由を見つけては次の日からのスケジュールを微調整してあげることが重要です。
Web授業を家で受けるときに注意することは?
普通の授業を受けるように受けることです。5時から授業の配信があるのであれば、4時45分からノートと鉛筆、消しゴムを机に置いて、始まる前から座って待っておきます。トイレも当然、授業前に先に行かせておかないといけません。授業中はトイレに行かないのですからweb授業でも同じです。「とりあえず受けといて」などといってしまうと、子どもはずっと「とりあえず」のまま。2、3回きちんと準備して取り組ませると、子どもはそうしないといけないものなんだなと自然と思うようになります。
板書もとても大切です。Web授業でも先生が目の前にいらっしゃるようにちゃんと板書をしましょう。受け終えたら、お母さんは必ずノートのチェックをしてサインをしてください。授業を一緒に見る必要はありません。普段の塾の授業だってずっと一緒に見ているわけではないのですから、大丈夫です。そばにずっとそばにいなくてもいいので、最後は必ずチェックすることです。ノートチェックをしていないお母さんは意外と多いそうですので、今回はいいチャンスです。ちゃんと集中してるかどうかはそこでわかります。
Web授業の宿題のさせ方、テストの受け方は?
これも普通の授業がある時のいつものペースを壊さないようにすることが大切です。「家だから気楽にやろう」「今日は復習テストはしなくてもいいや」などとしていたらいけません。テストは解答を抜いて渡すのも当たり前のことです。時間をきちんと計ること、丸つけをしてあげること、これは厳格にやらないといけません。テストを甘く見させると大変なことになります。
親が緩めたら子どもも必ず緩みますから、親はここが踏ん張りどころ。今手を抜いたらそれがそのままマイナスになります。これまでは塾の先生にお任せしていたら全部ちゃんとやっていただけたことを親がしないといけないので大変ですが、日本全国がこんな状況なのだから、ここは親が頑張らないといけません。いままでほったらかしていたという場合でも、家庭学習の大事さを見直すチャンスです。
【佐藤ママ流 家庭学習マネージメントのポイント】
・1日のスケジュールをきっちりとつける
・子どもにとって適切なスケジュールを見極める
・Web授業も普通の授業を受けるように受ける
・普通の授業がある時のいつものペースを壊さないようにする
・1日のスケジュールをきっちりとつける
・子どもにとって適切なスケジュールを見極める
・Web授業も普通の授業を受けるように受ける
・普通の授業がある時のいつものペースを壊さないようにする