1. 地道な作業はとにかくほめる!
受験勉強の中には、「解き方に慣れ、無意識にでも体が動くまで練習すること」を目的に、地道な計算や書き取りを繰り返すようなメニューもあります。単純作業は、誰にとっても少し面倒で疲れるもの。それでも、学力の基礎をしっかりと固めるためには、こういった「地道な作業」は欠かすことができません。
にも関わらず、「地味な積み重ね」は、目に見える成果がすぐには出にくく、評価してもらえないことも多いのです。
こんなケースこそ、親がほめるタイミング。さぼらず、まじめに取り組んでいる子どもを、目一杯ほめてあげましょう。声かけをすることで、子どもも自然とまじめに、前向きに取り組むようになります。
2. どれだけミスをしても、やり直しさえきちんとしていればほめる!
子どもの宿題用ノートをチェックしていると、ときにはほとんど答えが間違っていることがあるかもしれません。親御さんとしては、どうしても子どもの成績が心配になって、声を荒らげてしまいそうになることもあるでしょう。しかし、そこはぐっとこらえてください。
難しい問題に取り組んでいればいるほど、間違いの数も増えるもの。
重要なのは「次回以降に同じミスをしないこと」です。初回の間違いを叱られると、子どもはミスを恐れ、ミスを隠すようになってしまいます。そうなってしまうと、「原因を理解してやり直しを行い、次からは正しく解けるようにする」という復習のステップを妨げることになるのです。
むしろ、正直にミスを認めてやり直しをやっていることを、積極的にほめてあげてください。そうすることで、ミスを隠さず正直に取り組む姿勢が育まれます。
3. 「全問正解」はむしろ危険。ズルのサインはしっかり叱る!
同じく、宿題ノートをチェックしているときの話になりますが、「不自然に全問正解が続いている」など、少し様子がおかしいなと感じることがあります。もしもそういったサインを発見した場合は、解答冊子と突き合わせるなどして、マルつけがきちんと行われているかを確認しましょう。
万が一、「ズル」であることが発覚した場合には、きちんと叱る必要があります。
「受験生である子どもがズルをしていた」という事実は非常にショッキングです。思わず感情的になってしまうこともあるかもしれませんが、やはりここでも深呼吸をして、落ち着いて叱るように注意しましょう。話すべきことを事前に考えておくのも効果的でしょう。冷静に、なぜズルがいけないのかを真剣に話せば、子どもにはきっと伝わるはずです。
親の声かけ次第で、子どものモチベーションは大幅に上がります。また、問題に取り組む態度も違ってくることでしょう。
積極的に声かけをして、子どもを応援してあげましょう。
進学教室浜学園