【ママ友間では、SNSは情報源に】
子どもが通っていた塾でも、学校でも、ママ友同士のつながりがありました。たとえば灘校のママ仲間でSNSのグループを作って、成績がそろそろ返ってくる頃よね、って話をしたり。「えーっ!うち、まだ見てないけど!」となって、隠していたテストを子どもがしぶしぶ出してきたこともありましたよ。子どもが、お母さんネットワークは怖いなって(笑)。
男の子は中高生になると、学校で何があったか、話さなくなるんですよ。子ども同士で、先生に怒られたこととか、都合の悪いことを隠したり。聞いても、「普通」「別に」とかね。ママ友同士のSNSは、情報源になっていました。たとえば塾のママ友なら、「うちの子寝てばっかりなのよ」「算数だったら、あの先生に聞いたら?」とか。そのときのママ友とは、いまだに集まったりもしています。
【「つながり」よりも大切なもの。ルールを決めて、上手に付き合う】
SNSもそうですけど、やっぱり、スマホの扱いで人生は変わると思います。メッセージのやりとりもゲームも、10年後にその知識が役立つことって少ないじゃないですか。刹那的なことで人生を変えるな!って言いたくなることもあります。子どもの場合は、「帰宅した瞬間に、電源を切って預けさせる」とか、家庭内でルールを決めないといけないと思います。
家の中では、「やらせたいものは動線を短く。やらせたくないものは動線を長く」するのが基本です。勉強道具はすぐ近くに、テレビやスマホは遠くに。
うちの場合は、子どもが勉強中に調べものをするときには、私(=母)のスマホを使わせています。子ども本人のスマホで調べ物をさせていたら、メッセージのやりとりとか、ゲームとか、他のことに気を取られてしまいますよね。私のスマホなら、そういうことはありません。
子どものスマホは、寝る前に本人に返しています。メッセージなんかのチェックは、そのときにしているみたいですね。
私の考えですが、勉強は基本的に孤独なものだと思うんですよ。
わからないものを、なんでかなー、と自分で考えて、調べて、解決して……という。
SNSで「つながる」よりも、その孤独感に耐えてこそ、将来に役立つんだと思います。
全8回でお送りした「佐藤ママが語る」シリーズいかがでしたでしょうか。
最後に、佐藤亮子さんから、いま子育てをしている保護者の方へのメッセージをいただきました。