皆さん、こんにちは。本郷赤門前クリニック院長の吉田たかよしです。
もうすぐ試験本番ですね!
今回は、そんな今の時期に食べるべき食事についてお話します。
試験の直前になると「ゲンを担いで食べておかないと」と思うものがありますよね。そう、かつ丼です。
昔から、「かつ丼を食べて勝つんだ!」と勝負メシの代名詞のように言われています。
豚肉はスタミナがつくビタミンB群が豊富ですし、
「かつ」にすると、頭を良くする「高脂質・高タンパク」の理想的な食事になるんです。
でも…医者として一言お伝えしておきたいことがあります!
「試験の前日と当日は、絶対にかつ丼を食べるべきではありません!」
「高脂質・高タンパク」の食事は、普段は積極的に食べていただきたいのですが、
消化のために胃や膵臓に血液が行ってしまうので、脳の活動を一時的に悪くしてしまう可能性があるんです。
だから試験の前日と当日は避けたほうがいいんです。
では、何を食べるべきなんでしょうか?
◆吉田たかよしオススメ! 試験目前に食べるもの
試験目前に摂るべきもの…
それを一言で言うと「炭水化物」なんですね。
なぜなら、脳は、通常、糖質のみをエネルギー源としますので、
特に試験前日や当日に脳にとって必要なのは、三大栄養素の中では糖質を作る炭水化物だけだからなんです。
だからと言って、脳は栄養素だけで動くものではなく、思考力や集中力は心の状態と連動して変化します。
“かつ丼で勝つ”のように、ゲンを担ぐことも、
成功を掴み取るのを手助けする心理的効果があることは研究データとしても実証されています。
だから、上手く、ゲンを担いで脳を働かせる食事をとれるのにこしたことはありません。
そこで、私、考えました!
まず、前日の夜に食べて欲しい勝負メシは、
合格を手中(シチュー)にする、ということでシチューです!
シチューは小麦粉で作りますので、主成分は脳の栄養に変わる炭水化物です。
さらに、一般的に入っている材料で「玉ねぎ」がありますが、
これに含まれる「アリシン」には集中力を高める効果がありますし、
ブロッコリーに含まれる「スルフォラファン」は、
ストレスに負けず粘り強く頭を働かせるのに役立つ効果が
あると言われているので、試験前にはぴったりの食事です!
ぜひ、シチューを食べて合格を手中に収めて下さい!
◆要注意! 試験当日は「大丈夫か?」と言わないで!
受験当日、ほとんどの親御さんが言ってしまいがちですが、 「今日の試験大丈夫?」は、絶対に言ってはいけない言葉です。
お子さんは、試験日が近づいてくると、
合格圏内であっても「大丈夫かなぁ?」と不安になってきます。
お母さん・お父さんも同じですよね?
そこで、ついつい「大丈夫か?」と、聞きたくなってしまうわけですが、
これでは、親のプレッシャーまでお子さんに上乗せしてしまうことになるわけです。
そこで、プレッシャーを与えず、さらに試験に臨む気持ちを無意識のうちに作る、
魔法の声掛けがあります。
それは「1時間目は何の科目?」です。
子どもが、例えば「算数だよ」と答えることで、
脳の中でスケジュールが明確になり、その時間になると脳が算数を解くモードに切り替わっていきます。
さらに、子どもに、合否とは直接関係のないスケジュールを答えさせることで、
脳がものごとを客観的に認識するモードに変わり、
不安の暴走に歯止めがかかるのです。
ぜひ、試してみてください。
≪今回のまとめ≫
●試験前日と当日はかつ丼を食べるのはNG!
⇒普段は頭を良くする「高脂質・高タンパク」の要素が、
消化のために胃や膵臓に血液が行ってしまうので、
脳の活動を一時的に悪くしてしまう可能性がある。
●試験目前に食べるべき勝負メシは「シチュー」
⇒脳の栄養素となる炭水化物が多く含まれており、
また具材となる野菜にも頭の働きを良くする成分がたっぷり。
●試験当日は「大丈夫か?」と言わない!
⇒プレッシャーに感じてしまい、力を発揮できない可能性が…。
オススメの声掛けは「1時間目は何の科目?」
進学教室浜学園