お子様の将来を考える保護者様へ

浜学園教育情報Tips

トップ > 【成功する中学受験】灘中合格者数ナンバー1 浜学園学園長が読む2024年関西地区・中学入試の動向~ 2023年関西地区・中学入試の結果より

【成功する中学受験】灘中合格者数ナンバー1 浜学園学園長が読む2024年関西地区・中学入試の動向~ 2023年関西地区・中学入試の結果より

2023年に中学受験をした子どもたちとは

2023年春の入試を語る際に、前提として押さえておかなければいけないのは、2020年からのコロナ禍の中で、子どもたちがどのような環境で受験勉強に取り組んだのかを知ることです。つまり、2023年春に中学受験に立ち向かった子どもたちは、2020年、休校措置など、それまでの小学生(そして、中学受験に関わる人たち全て・・・小学校の先生、中学校の先生、保護者、そして進学塾関係者も)が経験したことのない環境に置かれた年に、小学4年生だったということです。


もっと読む
2020年に小学6年生だった子どもたちの動向

そこで、2020年からの受験動向を見ていきましょう。2020年に小学6年生を過ごし、2021年春に中学受験を迎えた子どもたち・保護者たちの率直な思いは、本当の意味での受験勉強(しっかりと基礎的な学力を身につけた上で、志望校への想いと覚悟を決め、過去の問題や傾向に合わせた問題の演習、あるいは本番を想定した模擬試験に取り組むことなど)が、軒並み中止になったり、リモートなど自宅での取り組み(仕方がないことではあっても、疑似本番からはほど遠い経験)になったりしたことによる不安感でした。この受験勉強の不足感が、受験校選択に際しての“安全志向”に行きつくことは簡単に想像できます。日ごろの成績よりワンランク低くても、安心感のある入試に傾いていったのです。それまでであれば、最後の最後まであきらめきれずに、リスクを冒してでも初志貫徹の受験に突入したような層が、第2志望の学校に志望を変更したのです。

さらに、公共交通機関を利用する移動が極端に控えられる傾向が世の中全体で見られたわけですから、府県をまたいだ受験を避けるようになったのも納得です。例年、広域から多くの受験生を集めていた人気校(≒難関校)の受験者数は減少しました。

また、この学年の受験校の選択に関して、少なからず影響を与えたのは、ICTの環境が整っているかどうか(つまり、コロナ対応が迅速にできたかどうか)という点でした。このような心理の中で受験生を集めたのが、大学付属校とくに関西における、いわゆるエスカレーター校の中で難関校とされる関西学院や同志社香里などでした。これは難関進学校を目ざしていた受験生の安全志向による部分も大きいわけですが、他にも理由があります。これは後ほど触れることにします。

2020年に小学5年生だった子どもたちの動向

では、次の学年、つまり2020年に小学5年生を過ごし、2021年に小学6年生、2022年春に中学受験を経験した子どもたちです。この学年は、小学5年生という、本格的な受験勉強の手前で基礎学力を充実させる時期(学年)に、コロナ禍に直面しました。そのため、学力不足感をもち、さらに翌年の先が見えない状況下で小学6年生の間に行うべき受験勉強にも不足を感じた学年といえるでしょう。そのため、1学年上の子どもたち・保護者たちと同じ(あるいはそれ以上の)傾向が出ました。“安全志向”“遠距離(府県またぎ)敬遠”の傾向が続いたのです。

中学受験に影響を与える大学受験の新傾向

続けて、2023年春の受験生の傾向に進みたいところですが、実はここ数年の中学受験を考える子どもたち・保護者たちにとって、コロナ以外にも受験校選択に影響を与えてしまう悩ましい事情があるのです。それは、保護者たちの世代が大学受験をしたころには「AO入試」と呼ばれ、原則私立大学のみで行われていた推薦入試が、2021年度からは「総合型選抜」と呼ばれ、国公立大学でも実施されるようになり、今後増加していくと予想されていること(これまでの詰め込みで対応できないかもしれない、学力あるいは学力をつける努力だけでは到達できないかもしれないと思わせる風評が巷にあふれている)や高等学校の新指導要領が本格導入され、2025年度からは新指導要領による大学共通テストに移行することでした。英語のリスニングに関するゴタゴタなどが世間を騒がせたことも記憶に新しい中、大きな変革が落ち着かない間に大学受験を迎える予定の子どもをもつ保護者には、将来の不安以外の何ものでもなかったのです。これも基本的に受験を避けることができる大学付属校(エスカレーター校)の人気に拍車をかける原因になったのです。

2023年春の入試の状況

では本題の2023年春の入試の状況を見ていきましょう。しかしここまでお読みいただいた方であれば、おおよそ想像がつくのではないでしょうか。まず、この春に受験した子どもたちは2020年を小学4年生で迎えることになりました。学力不足や環境の激変を感じたとしても「まだ4年生」という、中学受験に向けては、少し気楽な(焦らないでよい)状況だったといえます。受験勉強の基礎固めの小学5年生は、まだまだ先の見えない2021年だったかもしれませんが、世の中も少しずつ変化に順応しはじめ、極端な危機対応にも疲れてきたのか、若干鈍化してきていました。そのため、学力不足の感じ方もやや鈍化していったのでしょう。さらに勉強に対する時間の確保という点では、学校行事の中止(あるいは簡略化)などにより、むしろ有利だったともいえます。そして、本格的な受験勉強(志望校へのアジャスト)の小学6年生の1年間も、学校行事などが少ないまま、集中できる日々となったのです。

結論はおわかりでしょう。2023年春の入試では、強気の受験が目を引くことになります。難関校の志願者数がここ2年ほどの低下から反転し、競争が激化しました。コロナ前に戻ったかのように“府県またぎ”の受験が行われ、広域から生徒を集める学校関係者は志願者減少に歯止めがかかり、胸をなでおろしたのです。大学入試の不安定感から人気が出た大学付属校では、意外なことに難関校は志願者を減らし、中堅校の志願者が増えたのです。これは、コロナ禍で難関進学校志願者の一部が難関大学付属校へ移ってきていたのが、本来の難関進学校への強気の受験に向かい、ここ2年の難関大学付属校の難化を敬遠した、本来の大学付属校志望者が“安全志向”に走ったことによると考えられます。

2024年度の中学入試

ここまでの動きをもとに、2024年度の中学入試を考えてみましょう。世の中はアフターコロナに完全に移行していますので、少子化が加速していく中ですが、難関進学校の人気・難度は変わらないでしょう。新しい大学入試制度への柔軟な対応に期待するトレンドはしばらく続くと思われます。一方、大学受験を避けたい層も当然多くいますから、難関大学付属校の志願者は増加する(減少から反転する)と予想されます。さらに大学受験の試験内容の変化が中学入試の問題にも影響を与えていくはずです。すぐに目に見える形ではないにしても、それぞれの私立中学校の先生方(入試問題の作成者)にとっては、新しい大学入試への対策は大きな課題ですから、その感覚に引っ張られた出題がところどころ顔を出していくでしょう。その変化に対応するには、できるだけ早く基礎学力をつけた上で、傾向などを踏まえた本格的な受験勉強に入ることです。アフターコロナで、多くの私立中学校が、オープンキャンパスや学校説明会を再開(あるいはこれまで以上に開催)するでしょう。しっかりと受験校選択を行い、ぶれずに入試本番に向かうことが成功への鍵となるでしょう。

浜学園教育情報Tips

最新の投稿5件

タグクラウド

アクセスランキング

私立中学ここが自慢! 読めばわかる!日本地理 受験の勝負メシ by有名中学 特設学校紹介
ページのトップへ戻る