ここが知りたい！ 都道府県　北海道

　北海道の特ちょうは、なんといっても寒いこと！　地域によっては、冬になると、気温がマイナス20度以下に下がってしまう場所もある。オホーツク海沿岸では、流氷も見られるぞ。

　北海道にくらす人々は、いろいろな工夫を重ねて寒さを乗りこえている。建物のかべに寒さを遮断する素材を使ったり、玄関や窓を二重、三重にして風が入ってくるのを防いだり……。
　道路が凍らないよう、道の下に雪を溶かす暖房（ロードヒーティング）を設置している場所もある。


　また、寒い場所でも育てることのできる米を作ろうと努力を重ねた結果、おいしいブランド米を作ることにも成功！
　ほかにも、畑作や酪農にぴったりの広い土地は、たくさんの農作物や乳製品、食肉を生み出しているのだ。

ここが知りたい！ 都道府県　青森県・岩手県

　青森県は、本州の一番北にある県。寒さが厳しい土地のため、冷たい空気の中でも元気に育つ、りんご作りがさかんだ。青森県の津軽平野で作られるりんごは、日本のりんごの総生産量の約半分をしめているぞ。
　ちなみに、巨大な灯籠（紙と木で作るあかりのこと）でできた人形をかつぐ青森ねぶた祭りは毎年8月に開かれる大きなお祭り。国の重要無形民俗文化財に選ばれているんだ。

　一方、岩手県は、梅雨の時期に太平洋からふいてくる冷たい風、やませの影響で、冷害（ 寒さが原因で、農作物が十分に成長しない現象）にあいやすい。そのため、低温に強い「ひとめぼれ」という品種のお米が作られている。
　また、宮城県まで続く三陸海岸は、養殖にぴったりのリアス海岸（※波が少なく水が深い「湾」が組み合わさった海岸。川が土地を削ってできたV字の谷に海水が入りこんでできたもの）。この地形を利用して、カキの養殖をおこなっているのだ。