~先輩からのメッセージ~
「冬休みの過ごし方について」
(東大寺学園中学校に通う駿台生より)
冬休み後の学校のテストの結果が悪く、落ち込んだことはありませんか?テスト成績が落ちた人は、ぜひ、反省してほしいと思います。僕は中1から中3までの引退までの期間、ほぼ毎日クラブでした。特に冬休みは大変で、とても寒いので体調を崩さないように、よく寝ました。なので、帰宅してあまり学習時間が取れませんでした。
そこで僕は、あらゆる隙間の時間を利用して勉強を行っていました。中1・中2の段階から塾に通って、冬期講習でしっかり勉強している友達に差をつけられないために、勉強量よりも質で勝負しました。
クラブから帰ってからはスマホをせず、最低1時間でもよいので集中して勉強をしてから寝ました。するとテストでは成績を落とさずにすみました。
クラブで忙しい人は、量より質で勉強しましょう。逆に、長期休暇に比較的に余裕があり、塾に通っている人ほど学習方法には注意が必要かと思います。クラブで忙しい人はクラブが生活のメリハリになっているため、意識すれば効率よく勉強できますが、時間に余裕がある人はダラダラ勉強してしまいがちになってしまう危険性があります。
いずれの場合でも、意識的に集中し、短い時間でもメリハリをつけて、時間を有効活用した学習を行うことが重要だと思います。
~駿台中学部 進路アドバイザーからのメッセージ~
「教科バランスの重要性について」
人によって教科ごとに「得意」「苦手」といろんな感想が出てくると思います。それぞれ学習する内容が大きく変わりますし、それに対して興味がわきやすいかどうかもあります。また習得するのに必要な力も違います。
例えば、数学だったら数字や図形について論理を立てて考える教科で、それを楽しくスラスラこなせる人もいれば、英語のように単語や文法をコツコツ暗記して、規則的に使いこなすような勉強がしっくりくるという人もいるでしょう。相性というのはあるので、これはある意味仕方のないことだと思います。
しかし「苦手」という弱点をそのままにしておかないことは受験にとっては必要不可欠なことです。
苦手な教科については、「できない」「おもしろくない」という気持ちのせいで向き合うのが苦痛に感じ、学習時間が減り、できなくてもあきらめて放置される、という傾向があります。これを数年積み重ねるとどうなるか・・・。本格的に大学受験に向かって学習する段階になったときに、教科間で大きな成績の開きが出てくることになります。
ところが難関国立大受験には国語・数学・英語・理科・社会5教科すべて必要です。合否は総合点だけで判定されますから、どの教科も難易度の高い問題に向き合え、かつ高学力層の中で闘っていけるだけの力が必要です。当然のことながら、ここで一つでもそのレベルに達していない教科が出てくると、かなりのハンデを背負って受験に臨まなくてはならなくなります。受験期にこれに気がついて慌てて間に合わそうとしても、膨大な範囲の大学受験です。積み残したものを取り返すにはかなりの時間が必要です。大切な直前期に、各教科の実践演習に時間を使いたいのに、ある教科の基礎固めに時間をとられてしまう・・・。これは大きなビハインドです。
「苦手の芽」は早めに摘み取っておきましょう。
ここで魔法の言葉をひとつ。
もしかしたら「苦手だ」というのは単なる思い込みかもしれません。
実際に生徒を見ていると、苦手だと思っていた教科が鍛錬を積んだ結果、得意教科になったという話はいくらでもあります。まずは向き合うことからです。
今日からでも、苦手かもしれないと思うその教科の教科書を開くことから始めてみましょう。