＜佐々木さん＞
スケートを始めたのは7歳です。先に習っていた姉の練習を見学しているうちに、「チームに入って一緒にやろう！」とコーチに誘われたのがきっかけでした。スケート場が寒いうえ、フィギュアをする男子はめずらしかったので、最初はあまり乗り気ではなかったです（笑）。でも上達していくと、徐々に楽しくなりました。

＜佐々木さん＞
スペインのハビエル・フェルナンデス選手です。2019年の欧州選手権を最後に引退しましたが、小学生の頃から大好きで「彼みたいなカッコいいスケーターになりたい！」と思いながら今も練習しています。

＜佐々木さん＞
京都大学に入学後、一人暮らしをしながらフィギュアスケートの練習に励む生活を送っています。スケート場に通うのは週6日で、大学の授業が終わると電車で宇治市に移動し、土日3時間、平日4日間は2時間の練習を行います。移動の車内と帰宅後を勉強の時間にあてています。アスリートとしての身体のケアはストレッチを毎日欠かさず、必ず７～８時間は睡眠をとるように心がけています。食事は試合前になると脂質を控えてビタミンを多く摂取します。

＜佐々木さん＞
高校3年の７月で一旦、中断しましたが、スケートに対する情熱はずっとありましたから、現役合格すれば再開すると決めていました。幸か不幸か僕はまだ表彰台に立てる選手ではありませんから、休むことでレベルをキープできなくなるといった不安はありませんでした。むしろ、再開した時は「また練習あるのみ！」という意識が強かったです。大学入学後、2022年の11月に出場した全日本ジュニア選手権で３位になり、12月の全日本選手権にも出場できましたが、努力の成果だと思っています。

＜佐々木さん＞
今の強化指定の継続を目標に頑張っています。僕は長期的な目標を立てないタイプなので、今やるべき練習にしっかり取り組み、その積み重ねで１つでも上を目指せればと考えています。

＜佐々木さん＞
練習拠点にしている宇治市のスケート場に通いやすい国立大学に行こうと決め、京都大学を目指しました。高校時代は何を専門に学びたいのかがわからず、文系だったので法学部と経済学部で迷った結果、最終的に経済を勉強することに魅力を感じました。

＜佐々木さん＞
勉強を頑張る、スポーツに打ち込む、遊びに熱中するなど、皆が自分のスタイルで大学生活を楽しんでいる印象を受けました。身近には起業した友達もいますし、早くも公認会計士の資格が取れそうな人、英語に堪能でTOEFL２回連続で満点という人、Webのプログラミングに秀でている人などがいて、常に刺激を受けています。

＜佐々木さん＞
「ミクロ経済学」や「マクロ経済学」の授業は、社会のお金の循環がわかるので興味深く、それを数字や数式で証明できるところに面白さを感じます。今、為替相場に興味があり、急な変動や不自然な動きがあった時には「イギリスのトラス首相が辞めたから？」「日銀が介入したから？」など、理由を考えて注視するのが楽しいです。

＜佐々木さん＞
ずっとスケートを頑張ってきたので、将来はスポーツに関わる分野で起業できればと思っています。アスリートの視点に立つと、スポーツ界はまだまだアナログな部分が多いと感じます。SNSをもっと活用したり、DX化したりすることで、アスリートだけでなく指導側も恩恵を受けることがたくさんあると思います。さらに専門的な経済の知識を身につけて社会に貢献したいと思っています。