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「なぜ呼吸をしているの?」

執筆:金蘭千里中学校・高等学校 理科 林希実


寝ているときでも、ごはんを食べているときでも、運動をしているときでも、常にわたしたちが行っている「呼吸」。なんのために呼吸をしているのか、みなさんは考えたことはありますか?「生きるために呼吸をしている!」と思った人、正解です!では具体的に考えてみましょう。

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小学校では「呼吸とは、酸素を取り入れ、二酸化炭素を出すことである」「はき出した息には水が含まれている」と習いますよね。では呼吸は二酸化炭素を出すためにやっているのでしょうか? それとも、水を出すため?


…答えは、どちらでもありません。


わたしたちは、呼吸を止めたら生きられないのと同様に、ごはんを食べなくても生きられません。それに対して植物は、ごはんを食べなくても生きていけますよね。それは光合成をしているからです。


光合成は、二酸化炭素と水を使って、有機物(デンプンなど)をつくり、その過程でできた酸素を捨てるはたらきです。有機物をつくるときに、光のエネルギーを使います。つまり、有機物のなかにはエネルギーが込められているということです。


わたしたちは、ごはんを食べることで植物がつくってくれた有機物を体内に取り入れ、消化して全身に送り、全身の細胞で酸素をつかって分解することで、有機物のなかに込められていたエネルギーを取り出しているのです。このエネルギーは、運動するときも、心臓を動かすときも、ケガを治すときも、身長が伸びるときも使っています。


つまり、「呼吸はエネルギーを取り出すためにしている」のです。二酸化炭素も水も、有機物を分解してエネルギーを取り出したときに出てきただけにすぎないのです。 エネルギーが取り出せなくなるということは、心臓も動かせなくなるということです。 だから、酸素を吸うことと、ごはんを食べることをやめてしまうと、わたしたちは生きられないのです。


「現象には必ず理由がある。」わたしたちが普段当たり前にしている現象にも、必ずその理由があります。身のまわりの現象に興味をもち、調べてみましょう。面白い発見がそこにあるかもしれません。


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