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灘からハーバード大学へ③ ハーバード大学という選択とその後

灘中学校に入学した当初のYさんは、英語にも海外にもそれほど関心がなかったそうです。転機となったのは、ディベートや模擬国連を始めて、いわゆる“医学部進学という灘のトラディショナル“以外の世界に触れたこと、将来、国連のような国際機関を目指すのも可能だと知ったこと。Yさんは、英語を単なる受験の科目に終わらせず、使えるものにすることに価値を感じ、自主的な学習を始めます。灘校で得た貴重な気づきとそれを無駄にしない努力が、ハーバード大学進学という道を可能にしました。

第3回はハーバード大学という選択のその後についてのお話です。


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ハーバード大学を選んだ理由は?

灘校時代の憧れの先輩方の進学先であったこと、国際政治の有名な教授に教わる機会が豊富なこと、将来日本に戻った時でも名前が知られている大学がより有利であろうことが理由です。
アメリカの入試は試験一発勝負ではく、書類提出がメインになります。20校くらいに同時に書類を出して出願することも可能です。私も併願した他大学からのオファーもいただきましたが、やはりハーバード大学が最も自分にとって良い選択だと思いました。


入試の際に役立ったこれまでの経験は?

ハーバード大学をはじめとする“アイビーリーグ”と呼ばれる大学群は倍率が非常に高く、合格率は5%くらいです。出願者は皆、学校の成績も良く、テストの点もちゃんととってきます。その中で差別化を図るには、自分のやっている活動やそこから湧き出てくる個性が必要になるようです。

受験後、自分の願書の査読や面接を担当した人のコメントを閲覧できるのですが、私の場合は「もともと英語ができなかったのに、ちゃんと勉強して国際大会の日本代表になったことは素晴らしい」とか、「教養があり世の中の情勢のことを私よりもよくわかっている。将来国際機関に行って活躍できるだろう」といったことが書かれていました。自分の好きなこと、興味のあることを突き詰めてきたのがよかったのだと思います。


海外での生活のいいとろ、たいへんなところは?

これまでも2週間ほど海外に滞在したことはありましたが、海外に住み始めるのは今回が初めての経験です。寮生活なので、生活のほとんどを大学の中で過ごしています。そのため時間のフレキシビリティが大きいのは利点です。図書館は24時間開いていて、勉強したければいつでもできます。授業時間は日本の大学より少しだけ短いのですが、代わりに宿題の量が膨大です。灘校でも同様でしたが、ここでも、いい意味でも悪い意味でも時間の使い方が鍵かと思います。

大変だったのは、やはりはじめは生活面で不慣れだったこと、知り合いが少なかったことです。少しずつ慣れて、自分と波長の会う人を見つけてからは、アカデミック寄りの生活を楽しんでいます。


今後の計画や目標は?

コロナ禍の現状を見ていると、プランしても実際どうなるかわからないことがたくさんあるし、とてつもない力のために世の中が大きく変わってしまうことがあると感じます。そんな中でも、奨学金をいただいていい経験をさせていただいている以上、当面はしっかり勉強することを目標としています。

私の専攻科はこの秋に決定する予定で、今は少し迷っているところなのですが、ハーバード大学独自の専攻科に歴史、経済、統計などをごちゃまぜにして学べる学部横断型のものがあり、それに惹かれています。卒論を書く際に様々な学問からのアプローチを求められるというのもやりがいがありそうです。

具体的な進路は、実はまだ選び切れていません。ハーバード大学で学ぶ中でますますいろんな考えが浮かび、自分の可能性がもっと広がりつつあるのを感じているからです。今思うのは、自分の興味を生かしつつ世の中に貢献できたらいいなということ。今学んでいることを無駄にしない生き方をしたいです。


灘やハーバードを目指す親子へ、おすすめの勉強法を教えてください

小学生などの特に早い段階では、勉強を勉強と思わせないことが大切なのではないでしょうか。私の場合は家にパズルの本がそれとなく置かれていたので、遊びのつもりでその問題を解いてみたりしていました。それで直接算数が得意になったわけではありませんが、思考力の根幹を形成するきっかけにはなりました。

遊びやゲームのような感覚で「楽しいからやる」に上手く繋げられると、さらに「熱中する」という体験が生まれてきます。自分のこれまでの学習を振り返って考えると、そういうアプローチが理想的なのではないかと思います。




―「今の自分があるのは、灘校という恵まれた環境で多くを与えてもらって、先輩の後ろ姿を見てきたからこそ。これからはそこを崩して、自分の道を開いていきたい。その過程にあるハプニングやサプライズも楽しみです」とYさん。常にまだ見ぬ先を求めるストイックさと前向きさが感じられます。広がりつつある可能性の中から、今後どんな選択をしていかれるのでしょうか。これからのYさんのご活躍にも注目したいところです。


これまでのインタビュー記事はこちらから(新規タブで開きます)

灘からハーバード大学へ①

灘からハーバード大学へ②


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