お子様の将来を考える保護者様へ

浜学園教育情報Tips

トップ > 「どうして本を読んだり作文を書いたりしないといけないの?」と聞かれたら? 読書・作文で伸びる力とは

「どうして本を読んだり作文を書いたりしないといけないの?」と聞かれたら? 読書・作文で伸びる力とは

本を読むこと、文章を書くことは大切です。しかし、「なぜ大切か?」を上手く説明できるでしょうか。読書と作文の関係から、その意義を紐解いてみましょう。

もっと読む

まず読書をすることで、語彙力が鍛えられます。本を読まない子は「すごいです」「めっちゃいい」といった表現をしてしまう傾向があります。読書は、さまざまな文章表現との出会いの場です。「すごい」「やばい」などの単純な言葉に、読書から得た感情豊かな表現を当てはめることができれば、気持ちを言語化する力が向上していきます。


そして、読書で育つ力には、他に「感受性」があります。同じような事柄を経験しても、受け流してしてしまう子と、些細なことから何かを感じ取る子とがいますが、その違いはどこから生じるのでしょうか。例えば、日常の中で何か些細な経験をしたとき、経験したそのときには何を感じたのか、自分の中ではまだわかっていないことの方が多いものです。しかし読書をとおして、登場人物が過去の自分と同じような経験をしているのを目にすると、ふと過去の自分の経験を思い出すことがあります。このとき、自分にも同じような経験があるぞと、共感が生まれ、心を動かす力が芽生えるのです。そして、感受性の豊かさは、表現の豊かさに直結していきます。「こういう気持ちは、こんなふうに表現できるのだな」と知ることで、自分が感じたことを言葉で表現できるようになります。


それでは作文はどうでしょうか。読書がインプットなら作文はアウトプットに当たります。文章を書くときは、口で話すとき以上に話の筋道に重点をおかなくてはなりません。書き終えてから、どこかおかしな部分はないか何回も推敲することで筋道立てて自分の意見を述べられるようになるのです。これは、文章を書くからこそ得られる力です。


また、文章を書くことは「自分の気持ちや考えを言語化する」という、とても大切な作業です。思いをうまく伝えられないとモヤモヤ、イライラしてしまいますよね。子どもであればなおさら、イライラが抑えられずに手が出てしまうこともあるでしょう。気持ちの言語化が上手くできれば、このモヤモヤやイライラはかなり解消されます。書くことは、情緒の安定にも繋がると言えます。


読書や作文は、考えを深めていく力、自分の感情を表現する力、筋道立てて自分の意見を述べる力を伸ばしてくれます。コンクールで賞を取れたり、学校でよい評価を得られたりすると、子どもも親も大変嬉しいものです。しかし、読む・書くの過程にある”感情を冷静に言葉に当てはめ自分自身と向き合う“”身の回りの世界を言語化し秩序立てて捉える“という作業に作文の本質的な意味があるということも知っておいてください。文章と向き合った時点でこの力は鍛えられ始めていますから、構えすぎず、読書や作文を楽しみましょう。


浜学園教育情報Tips

最新の投稿5件

タグクラウド

アクセスランキング

私立中学ここが自慢! 読めばわかる!日本地理 受験の勝負メシ by有名中学 特設学校紹介
ページのトップへ戻る