ここが知りたい！ 都道府県　岐阜県・滋賀県

　岐阜県は中部地方、滋賀県は近畿地方に位置する県だな。この二つの県も、農業ができない冬の時期の副業によって、発展を遂げてきた県だ。

　岐阜県は、ものづくりの技術の高さが、世界でも評価されている。手すき技術を使って作る和紙、本美濃紙は、2014年にユネスコの無形文化遺産の一つとして登録されたぞ（ほかに二つの和紙が同時登録されている）。陶磁器の一つである美濃焼や、包丁やナイフなどの刃物も、日本中で愛用されているんだ。

　滋賀県は副業として行商（ものの売り歩き）をおこなっていたことで有名な県だ。日本にある大きな商社のうちのいくつかは、この地域の行商から生まれた会社だぞ。
　ちなみに滋賀県には日本一大きい湖・琵琶湖があり、近畿地方の水源となっている。水がよごれていた時期もあったが、人々の努力で現在はきれいになったのだ。

ここが知りたい！ 都道府県　三重県・奈良県

　三重県には、全国約8万の神社をたばねる、日本を代表する神社の一つ、伊勢神宮がある。伊勢神宮から和歌山県に向かってのびている道は熊野古道といって、紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産にも登録された道の一部だ。また、「忍者の里」とも呼ばれる伊賀市や、鈴鹿市にある日本初の国際自動車レース場・鈴鹿サーキットなど、老若男女が楽しめる場所がそろっている県だな。

　奈良県は、その名前からもわかるとおり、奈良時代の政治の中心だった場所で、たくさんの遺跡や古い建物が残されている。日本に仏教が広まるきっかけとなった場所でもあり、多くの寺や美術品が世界遺産として登録されているぞ。東大寺の大仏や、興福寺の五重塔など、国宝も多い。修学旅行の行き先としても人気だ。