ここが知りたい！ 都道府県　静岡県・愛知県

　太平洋を流れる黒潮と呼ばれる暖流の影響で、この二つの県は冬でも比較的暖かい。2～3月には桜が見られるほどだ。

　静岡県では、この暖かい気候と、水のたまりにくい地形を利用し、茶やみかんが栽培されている。大都市への出荷を目的として、高価な作物を作る、園芸農業もさかんだ。静岡で作られているのは、いちごやメロンだな。太平洋沿岸にある東海工業地域には、ピアノなどの楽器や、オートバイを製造する工場がたくさんあるぞ。

　愛知県にも、中京工業地帯という工業がさかんな地域がある。特に有名なのは、豊田市の自動車工業だ。瀬戸市では昔ながらの焼き物のほか、ファインセラミックスという新たな陶器も作られている。

　愛知には名古屋市を中心とした大都市があり、人口が多く、交通網も発達している。今後ますますの発展が期待されているぞ。

ここが知りたい！ 都道府県　山梨県・長野県

　まわりを高い山に囲まれたこの二つの県には、川の流れにのって運ばれてきた土砂が積もった扇状地が広がっている。扇状地はあまり米作りに向かない土地だから、かわりに果樹栽培が発達した。

　特に、山梨県にある甲府盆地では、ぶどう、桃、すもも、さくらんぼなど、様々な果物が育てられている。ぶどうはワインの原料にもなるため、ワイン製造所＝ワイナリーが多いのも特ちょうだ。世界遺産にもなった富士山や、南アルプスの雪どけ水を利用して、ミネラルウォーターの製造もおこなわれているぞ。

　長野県でも、りんごやぶどうなどの果樹栽培 がさかんだ。また、夏でもすずしい気候は、高原野菜の栽培にも適している。レタスやセロリ、白菜などが、東京・大阪をはじめとした大都市に出荷されているのだ。