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大阪星光学院中学校・高等学校

進学教室浜学園が独自の切り口で中学校を取材し、その魅力をお伝えしていきます。

1950年に夕陽が丘の地で産声を上げた大阪星光学院。「世の光であれ」を校訓とし、「世の光」になろうとする人を求めています。アッシステンツァ(ともにいること)という教育理念を通して、教員・保護者・OBが星光ファミリーとして生徒を支えるこの学校は、「分からない思いをさせない、納得いくまでやらせる」ことを念頭に置いて生徒を指導していらっしゃいます。今回は、そんな星光学院の教頭で数学科を教える宮本先生にお話を伺いました。
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大阪星光学院 教頭 宮本浩司先生と浜学園経営企画室渉外担当 山田

70年間、夕陽が丘の地に建つ校舎

―御校は2020年に創立70周年を迎えられるそうですが、創立当初から校舎は現在の場所に建っていたのでしょうか。
本校は1950年に現在の場所に建てられました。10年前には2~3年ほどかけて校舎を全面改修し、近所にあった教会を校内のチャペルとすることで運動場を広くしました。設立されてから約70年、校舎は変わったものの、ずっとこの夕陽が丘の地に生徒が通っています。

教員がともにいることで、世の光となる生徒を育む

―御校の教育方針についてお伺いできますか。
本校の校訓は「世の光であれ」です。これには周りの人の中に火を灯し、ろうそくの光のように人の心を温められる人になってほしいという思いがこめられています。そのためにはどのような人間であればよいのかを様々な機会で考えさせるようにしています。
また、本校の教育理念はイタリア語のASSISTENZA(アッシステンツァ)です。これは「ともにいること」を意味しており、教員は生徒とともにいながら必要な時に彼らを助けます。この理念がまさに実現された場所として、日ごろの学校生活はもちろん、教員も生徒とともに参加する合宿が挙げられます。

3つの合宿所で自主・自立の精神を学ぶ

―合宿行事について詳しく教えていただけますか。
本校は3つの合宿所を保有しています。1つ目は学内にある「聖トマス小崎研修館」です。入学した直後、各クラス6~7人ずつ、合計30人ほどが1グループとして1週間の共同生活を行います。生徒たちは研修館から学校に通い、授業が終われば研修館に帰ります。食事は作ってもらえますが、配膳や片付けは自分たちで行います。神父や担任も一緒に泊まるため、生徒同士の距離はもちろん、生徒と教員との距離も縮まるのがこの合宿の特徴です。お風呂や食事、1日約3時間半の自習を共にすることを通じて、予習・復習を徹底する学校中心の生活リズムを教えること、自主・自立の精神を学ぶことを狙いとしています。
2つ目は長野県の信濃町にある「黒姫星光山荘」です。中学1年生の夏休みにはここでフィールドワークを中心とした5泊6日の合宿を行います。
小林一茶の故郷が近いことにちなんで俳句を作成しコンクールに出したり、野尻湖が近くにあることからナウマン象の発掘で有名な博物館を訪れたりします。美術の先生が同行して、写生の授業もあります。自然の中で活動することによって逞しさを磨くことが目標です。中学2年生や3年生になってもこの山荘で合宿を行います。
冬にはこの山荘でスキー合宿を行います。スキーの指導も、プロであるインストラクターに任せるのではなく、教員が行います。 卒業生がこの黒姫合宿に参加することも多く、星光ファミリーとしてのつながりもこの合宿を通して育まれています。

3つ目は和歌山県のみなべ町にある「南部学舎」です。この学舎の目の前には「千里の浜」が続き、運が良ければウミガメの産卵を見ることもできます。
中学1年生は10月中旬の1週間、フィールドワーク中心の合宿を行います。この合宿では、普段教室で学ぶ科目を実際の体験から学ぶことを目的としています。例えば生物の授業の一環として磯の観察をしたり、数学の授業の一環として宿舎の近くにある塔の高さを測量したり、多面体を作ってみたり。文系科目の実践的学習としては、詩を作ったり地元のファームを訪れたりすることが挙げられます。 全ての合宿において、生活に必要な準備や掃除は生徒たちが行います。

ほとんどの生徒が部活動に所属

―クラブ活動についてはいかがでしょうか。
本校のクラブ活動は非常に盛んです。97%もの生徒がいずれかの部活動に所属しています。中学1年生で入学し、5月中旬に行われる中間テストまでの期間は体験入部が行われ、6月から入部が決定します。運動場や体育館が中高で共有のため、限られた活動時間ではありますが、効率よく集中して練習を重ね、近畿大会出場や私学大会での入賞など、優れた結果を残しています。また、文化部の活動も盛んです。物理オリンピックへの出場や、将棋大会での優勝などがあげられ、活躍する先輩の姿を見て、自分も挑戦してみるという流れができています。中学から高校に進学する際に部活を変える人や、兼部している生徒も多くおり、比較的自由に部活が選択できる雰囲気です。

一貫教育は「ゆっくり深く」学ぶ場

―中高6年の一貫教育へのとらえ方についてお聞かせください。
中高の6か年一貫教育は「ゆっくり深く」学ぶ場であるととらえています。私の教える数学の場合ですと、焦って内容を先取りしながら教えることはせず、理解できる年齢が来るまで、待つようにしています。しかし、高学年の内容でも低学年で理解できるものは、低学年のうちに学習してしまうことも多々あります。「わかる経験」が重要であると考えているため、わからない思いをさせず納得いくまで考えさせ、試させます。例えば確率の単元を学習する際には、サイコロを何度も振らせて各事象が同様に起こるということを実際に体験させます。合宿の際に体験的に学習した内容も、生徒の深い理解に一役買っています。基礎となる根本的な原理さえしっかり理解できれば、その後はそんなに時間がかかりません。どのように教えれば、生徒に分からない思いをさせず、納得して定着させることができるのか。各教科の教員が毎日試行錯誤をしています。

英語の4技能を育む授業と異文化を体験する海外研修

―御校で取り組まれている英語教育について教えていただけますか。
本校では英語の4技能をバランスよく育むことが必要だと考えています。一般的に重要視されるスピーキングの授業では、ネイティブの先生に教わります。しかし、基盤となる英語能力を支える英文法や英作文も同じように重要であるため、中学生のうちは週7時間ある英語の授業をバランスよく指導しています。特にネイティブの授業では英検の対策も展開しています。
また、学んだ英語を実践的に使う場として本校が主催する海外でのプログラムが2つあります。1つ目は高校2年生や3年生から、約15名が参加するボストン研修。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学の研究室を訪問します。そこであるテーマについて英語でプレゼンテーションをし、教授から意見をもらい、ディベートをします。大学の先生に同行してもらいながら、現地の大学生の様子を見ることのできるプログラムであるため、生徒たちは大きな刺激を受けて帰ってきます。2つ目はオーストラリアのアデレードで約2週間行われる交流授業。中学3年生や高校1年生から40名ほどが参加します。生徒はホームステイをしながら現地の学校に通い、現地の生徒と一緒に授業を受けます。日本とオーストラリアとで異なる学校環境を経験することで、相手を理解することにもつながり、オーストラリアの生徒が星光学院にやってくるときには、積極的に学校案内をするなどの姿勢が見られます。

オープンキャンパス・土曜講座でモチベーションUP

―生徒の進路はどのようなものでしょうか。
本校では、高校2年生から文系と理系に分かれて授業が行われます。しっかりと自分の進路を考えるために、高校1年生では全員が京都大学での星光生のためのオープンキャンパスに参加し、大学の校舎や研究室を見学します。そこで大学にはどんな学部があって、何を勉強しているのかを知ることができるため、よい動機づけとなっています。実際には文系と理系に1対3の割合で分かれ、理系のうちの40~45%ほどの生徒が医学部への進学を目指しています。
中学生のうちから参加できるものとしては、「ほしゼミ土曜講座」があります。土曜日に行われているこの講座には、講座の内容に興味を持っている中学2年生から高校2年生までの生徒が参加でき、興味のある分野を選択してOBに話をしてもらったり質問したりします。この春学期は医療関係、法律関係、ビジネス・企業協力の3つに分かれての開講でした。生徒にとってモチベーションを上げるいい機会となっています。
受験勉強はどれだけモチベーションを保って勉強できるかが大事なので、「行きたい大学」という目標を持ってもらえるよう尽力しています。目標が決まったのちは、星光の生徒は目の色を変えて勉強します。朝7時に登校し、放課後も18時まで残って勉強する生徒もいるほどです。目標に向かってそれぞれの方法で頑張る彼らを支え、彼らが持つ目標を実現させてあげるのが、教員の役目だと考えています。

「わかる経験」教育はそのままで

―最後に、2020年の大学入試改革へ向けての取り組みを教えてください。
2020年の大学入試改革に向けて、その試験に向けた対策はしますが、これまでと変わらない勉強もさせます。星光学院では前述したように、「考え方がわかっていたらできるようになる」という考えのもとに教育を行っているので、完全に教育方針を変えるのではなく、従来通りの根本的教育を進めていきたいと考えています。


―どうもありがとうございました。

取材日:2018年10月11日
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