相手の立場に立って考える
子どもでもマナーは大切です。マナーとは、「相手の立場に立って考えること」です。緊張するから怖い顔になる、緊張するから声が小さくなる……これは、すべて自分ベースの態度です。
お子様とロールプレイしてみて、
「面接官の先生があなたの怖い顔をみてどう思うかな?」
「面接官の先生があなたのその声の大きさで聞こえるかな?」
と相手の立場に立って考えることを意識するよう声かけしてあげてください。
その上で、「面接をしてくださる先生が話をしていて楽しいと感じられるマナーを心がけようね。」と伝えてあげるとよいでしょう。
接遇5原則
人は出会って5秒で印象を決定すると言われています。全体でも数分程度の面接です。最初に好印象を抱いてもらうことが大切です。そこで今回は「接遇5原則」と言われるものをご紹介します。
「接遇」とは、おもてなしをするというような意味の言葉ですが、その根底には相手を思いやる気持ちで対応する、相手の気持ちを心地よくさせようという心のあり方があります。面接は、面接官が時間をとって自分のことを理解しようと聞いてくれる場ですから、そのことに感謝の気持ちを持つことが何よりのマナーと言えるでしょう。
人と接するうえでとても大切なエッセンスである、「接遇5原則」。
一つずつ確認していきましょう。
≪原則①挨拶≫
大きな声でハキハキと。自分も相手も気持ちよく感じられる挨拶をしましょう。≪原則②身だしなみ≫
面接官はスーツを着用されていることでしょう。子どももカジュアルすぎたりだらしなくならないよう清潔感のある装いをしましょう。髪はまとめて、耳が出ているとより清潔感がUPします。爪を切っておく・靴を磨いておくこともお忘れなく。≪原則③表情≫
返事をするときは、相手の目を見てニッコリするのがベストですが、無理に作り笑いをする必要はありません。口角を上げるだけで格段に印象がよくなります。目を見るのが恥ずかしかったり、ドキドキするときは目と目の間の鼻を見ると相手からは目を見て話しているように見えます。≪原則④態度≫
背筋はピンと伸ばし、手はふらふらしないようにします。髪や顔などを触らないこと。手は立っているときは横に、着席したら膝の上に置いておきます。≪原則⑤言葉遣い≫
答える内容は、自分の言葉で、丁寧な言葉(です、ます)を使いましょう。敬語だからと言って、謙譲語と尊敬語の使い分けなど、難しく考える必要はありません。小さな言い間違いを恐れず、自分の言葉で素直に思うことを伝えましょう。
人は、身だしなみが整うと自信が湧いてきて、明るい表情になり背筋がピンとなります。自然と明るい表情と明るい声になります。これで接遇5原則はおさえられます。
そして「素直」な印象があたえられます。
とても立派なことを答えたとしても、暗い顔だったり、態度が悪かったりすると、入学してから指導を聞いてくれるのかと面接官にマイナスの印象を与えてしまいますから、明るい表情で、大きな声で、ハキハキと、丁寧語で話すことが大切です。
「何を聞かれるかな」「何て答えよう」「敬語間違えないかな」
お子様の頭の中はそんなことでいっぱいになっていると思いますが、大切なのは、「答え」というより「答え方」です。親子で一緒にマナーの基本をおさえて、普段のお子様らしさやお子様のよいところをしっかり見てもらってくださいね。
進学教室浜学園