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【中学受験】「10歳の壁」って何ですか?超える方法はありますか?…浜学園学園長が答えます!

小4男子の保護者です。息子が「10歳の壁」にぶつかっており、学習内容で用いられ始めた抽象的概念が理解しづらいようです。子ども自身は中学受験をしたいと望んでいて、親もサポートしたいと思っているのですが、このような状態で何をどうしてあげればよいのか、わかりません。

10歳の壁とは?
 「10歳の壁」という言葉は、皆さんもよく聞くことがあるでしょう。代表例として、算数の場合では、それまでは頭の中で処理できていたのに、4年生くらいからの文章題では、頭では処理しきれなくなってくることがあげられます。

ですから「10歳の壁」にぶつかってしまうのは、いわゆる賢いタイプではありますが、それまでは頭の中で処理できていたことが、できなくなってしまった子どもたちです。

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10歳の壁を突破できる子どもとは
 では、どのような子どもがその壁を突破できるのでしょうか。
それは、問題を解くときに手を動かしてきた子どもたち。頭の中でパッと考えて答えだけを書くのではなく、表や数直線、あるいは計算をしっかりと書くことを積み重ねてきた子どもたちです。
ですから、保護者の方は、どの問題の計算がどこに書かれているのかがわかるような書き方をお子さんができるように促せるとよいですね。

一方、国語ではどうかというと、ご質問にもあるような「抽象的概念が理解しづらい」というのは当然のことと言えます。しかし、この先ずっと「抽象的概念」を避けて通ることはできません。

決め手は「具体性」
 どう対処していくかですが、私は社会を教えていますので、そこから説明すると、抽象的概念において、社会の分野で子どもたちが一番理解しづらいのは、公民分野なのです。歴史や地理は、事実を理解していけばよいのでわかりやすいのですが、公民は非常に抽象的で具体性に欠ける部分があります。憲法などは具体性に欠けるから良いという面もありますが。

このようなものをどう教えるのかというと、小学生が身の回りで経験できるものに落とし込むのです。つまり具体例で示すということです。

ですから、お子さんが国語の文章や言葉を理解できていないと感じたら、まずはお子さんと話をして、どの部分がわからないのかを聞いてあげましょう。そして、それを保護者の方がわかる範囲で構いませんので、実生活にあてはめて例をあげてみてください。

たとえば、憲法の中に「公共の福祉」という言葉があります。「基本的人権は皆に認められていますが、『公共の福祉』に反するときだけ抑え込みます。」という説明を受けたときに、子どもたちは、この「公共の福祉」という言葉を難しく感じるのです。それを「みんなの幸せ」や「最大多数の幸福」と説明しても、わからないでしょう。
ですから、「一人のやりたいことをずっと押し通していけば、わがままに変わってしまう」ということの具体例を出して教えるのです。
「ある子どもが、塾に通っていて、テストや宿題がたくさんあって、ストレスがたまって、帰りの電車の中で大声で歌いたくなった。でも、会社帰りの人もいて、多くの人は電車の中で寝たり静かにしたりしていたい。でも、その子は『これは俺の人権だ』『表現の自由だ』と言う。このように、皆が静かな電車であってほしいと願う時、その子一人の主張はわがままになるのではないか」という話をします。
抽象的概念を小学生に伝えるために、ちょっと無理なシチュエーションにしていますが、子どもに伝わりやすいような説明をすればよいのです。

保護者の方は、お子さんがどこまでイメージできているのかを聞いてあげて、具体例に落とし込むということを意識してやってみるとよいですよ。がんばってみてください。

まとめ

  • 子どもに表や数直線、計算を書いて解くよう促して
  • 保護者は具体例を示して説明を
  • 子どもがどこまでイメージできているかを、つかむ

この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数、8年連続90名超え(2026年2月実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。 ※このコンテンツはYouTube【中学受験】浜学園チャンネル(https://youtu.be/_4X4pLQseTw?si=TORyjfni-PaxIWGo)を参考にまとめています。
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