【中学受験】浜学園 塾生保護者の中学受験体験記
浜学園では、最難関、有名中学に毎年多くの合格者を輩出しています。その合格者を支えた保護者の方々の体験記をお送りいたします。
受験生を抱えた親が何を思い、どのようなことで悩み、それをどう乗り越えたのか……。受験を終えられた保護者の方の体験記から、それらを読み取り、それぞれのご家庭で、中学受験を振り返った時に「受験してよかった」と思えるような日々につなげていっていただきたいと思います。
計画的な過去問への取り組み 子どもを信じて 全校合格!
進学先:甲陽学院中学校
受験対策は3ステップで
この春、長男はかねてからの第一志望校であった甲陽学院をはじめ、受験した全ての中学に合格することができました。入塾以来ご指導いただいた先生方や多くのサポートをしていただいたスタッフの方々に深く御礼申し上げます。志望校と受験校について、体験の範囲になりますが、記します。
ざっくり申し上げると5年生の終わりまでは徹底的に基礎学力を蓄え、6年生になったら応用力を鍛え、9月以降は志望校向けの対策を重視する3ステップです。
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志望校の決め方
5年生まで、志望校は最難関中か難関中かくらいの区別で具体的に定まっていなくても大丈夫です。授業についていけない状況でなければ習い事もいいと思います。特にスポーツ系。統一日からの移動込みの3連戦は親でもキツイのでそれを乗り越えるための気力・体力は学力と同じくらい大切です。文化祭等に積極的に参加し学校や在校生の雰囲気を感じとることは大きなポイントです。教育方針や大学合格実績はHp(ホームページ)でも確認できますが、子ども自身がこの学校に行ってみたいと実感するとモチベーションが上がります。
志望校となり得る中学への通学時間が1時間を超える場合、始業時刻に間に合うように予想される通学経路で学校まで行ってみることをお勧めします。電車の混雑具合や遅延の有無等を体験できるからです。
また、通学は最大2時間まで、近畿圏以外の寮は不可等、譲れない条件を親子で共有しました。
新6年生になった2月頃に志望校の入試科目や配点を確認し、子どもの得意・不得意科目との兼ね合いも鑑みながら優先順位をつけました。志望校がかなりの努力を要するチャレンジ校なのか、合格圏内なのか等その時点での学力と志望校のレベルの差分を把握し子どもとよく話し合いました。例えば、灘にチャレンジし、もし失敗しても後悔しないと言い切れるか、灘でなくても高い確率で甲陽学院の合格を勝ち取りたいか等。親子で意向が違うとお互いにストレスになります。方向性の一致は重要です。
辛くとも自信につなげた夏
7月から8月の夏期講習はしんどかったですが同じレベルの塾生と切磋琢磨し、乗り越えたことは大きな自信になったと思います。
過去問は9月から
9月になったら過去問の取り組みを始めました。これは子どもによって状況が異なるので家庭主導で計画する必要があります。第一志望校は過去6年分、併願校は1~2年分実施しました。我が家はこの時点で志望校と出願校はほぼ確定していました。過去問は家庭学習で実施することが前提となりますのでこの際のスケジューリングは非常に大切です。少なくとも第一志望校は12月上旬には終える計画を立てました。例えば甲陽学院なら6年分を取り組む場合、30科目ありますので1か月あたり7.5科目の実施が必要になります。これをマスター(通常授業)、日特(日曜志望校別特訓 )等、浜学園の勉強以外の時間で進めるために、綿密に計画と進捗管理を行いました。但し、計画には予備日も忘れずに。
第一志望校の過去問の国語の添削が大変でした。親も問題を読み、解答を考えた上で子どもの解答、模範解答、解説等を読みました。過去問は時間配分や問題の傾向を把握すればいいと言われますが少なくともうちの子どもは点数を気にしていましたので採点には労力を費やしました。特に記述解答の部分点の採点は最後の最後まで自信を持てなかったです。
併願校については12月中旬から1~2年分を実施しました。前受校は浜学園から配布していただいた1年分のみ実施しました。
併願校の決め方
12月になると公開学力テスト・入試練習・合否判定学力テストの結果を踏まえ子どもの立ち位置が分かるはずです。第一志望校への合格確率が高いと判断すれば併願校も少しレベルを上げてもいいし、より確実なおさえが欲しいと思えばそれもよし。ここはまさに各家庭の受験に対する方針によって変わるでしょう。我が家の場合、体調を崩さずに受験できれば第一志望校に合格できると判断しましたので、併願校はチャレンジ校を選びました。とは言え、より確実性の高い中学にも出願し、合否次第ではもう一校出願する準備はしました。
これだけやったのだから大丈夫!
受験日直前。本命校の受験の前日は公開学力テスト・入試練習・合否判定学力テストの結果の一覧表を見せ「これだけの成績を残してきたのだから普段どおりに臨めば大丈夫。」と伝えました。子どもは前日・当日とも緊張している様子は全くなく文字通り普段通りでした。受験の主役はあくまでも本人であり、親ができることは、①(叱咤の連続ですが)常に応援しているという姿勢を忘れずそれを言葉で伝えること
②志望校を決断したら迷いを見せないこと
③体調管理(特に12月以降)には最善を尽くすこと
④そして何よりも子どもの可能性を信じることだと思います。
終わってみればしんどいながらも親子とも成長できる機会だったと感じます。皆さんのご健闘を心より祈ります。 株式会社浜学園




















