【中学受験】学力差のある兄弟姉妹が中学受験に臨む場合の注意点は?…浜学園学園長が答えます!
就学前の子どもが2人います。次男は長男と一緒に勉強していて、着々と足し算や引き算を習得しています。しかし長男が次男と同じ年齢だった頃と比べると、学習に差があるように感じてしまいます。
長男と次男とでは性格も違うため、次男の勉強をどう進めていけばよいか迷っています。
長男と次男とでは性格も違うため、次男の勉強をどう進めていけばよいか迷っています。
兄弟は異なるものです
保護者の方から見ると兄弟は、顔形も似ていることもあり、同じことをしてくれそうな気がしてしまいますが、むしろ違うことをする兄弟は多いものです。例えばお兄さんがとても優秀だったりすると、弟は勉強したくなくなることがあります。
本当は、保護者の方も兄の時で苦労したはずなのに、受験が終わってしまうとその思い出が美しくなってしまうのです。そして、お兄さんを大成功者として扱うようになり……。
そうすると、弟はどれだけ頑張ってもお兄さんを超えられないと感じ、勉強したくなくなるのです。
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下の子どもにとっては、よい環境でもある
逆もあるかもしれませんね。ただ、この兄弟もそうですが、基本、次男がお兄さんと同じことをしたがります。たいていの場合、お兄さんが中学受験をすると、自分もやるものだとすんなり受け入れます。そこは環境が整っていてよいところですよね。もし、弟が既に別のものに興味をもっていたりすると、嫌がる場合もあるかもしれませんが、そうでもない限りは、お兄さんが受験をすれば、自分もするものだと思います。これは下のお子さんの強みです。
兄弟で比較しない
そういった思いを無理に止める必要はないでしょう。そして足し算や引き算をやり始めているなら、そのままさせておいたらよいのです。ここで大切なのは、兄と弟を比べないことです。
例えば保護者の方が、弟をだしに使ってお兄さんを励ましているつもりで「弟はできているのに」というようなことを言って比較をしてはいけません。
逆に、お兄さんがとてもよくできたからといって、それを弟に「お兄ちゃんはできた」というような比較もしてはいけません。
兄弟は全く別物なのです。むしろ、他人以上に比較をせずに扱ってあげてほしいと思います。
そうでなくとも、弟の方は、自然と自分でお兄さんと比べてしまうものです。お兄さんが算数が得意だったら、「自分は国語が得意だ」と言ってみたりするのです。
結局、子どもというのは、保護者の方に褒めてもらいたいのです。ですから、どれだけ頑張っても算数でお兄さんに勝てないと思ったら、別の科目で頑張ろうと思いますよね。そういう所がありますので、必ず比較しないということが大事です。
そして、下のお子さんが計算など何かに興味をもった場合、それを止めないことです。興味をもっているときの吸収度合いはすごいですから。
二人目の受験で気をつけたいこと
二人目の時は保護者の方も大体この時期にこんなことが起こるということがわかっていますよね。周囲から見ると余裕がある感じに見えます。そういうところが、ベテランの保護者の方の強みでもありますね。ただ、年齢の差が2歳くらいの場合、上のお子さんが6年生の時に下のお子さんが4年生です。4年生は算数などでは学力の土台作りに大事な時期となります。ところが、6年生のお子さんにかかりきりになってしまうと、ついつい下のお子さんがほったらかしになってしまう場合があります。そして、上のお子さんの中学受験が終わり、「さあ、次は下の子だ」と思ったら、基礎ができずにグダグダになっていることがあります。
歳がかなり離れている場合は大丈夫ですが、2歳差くらいの場合は下のお子さんの方もちゃんと見てあげてほしいと思います。そこは注意してあげてください。
まとめ
- 兄弟姉妹はそれぞれ違うものだと心得る
- 子どもが皆、受験をするなら下の子どもにとってはよい環境である
- 兄弟姉妹を比較してはいけない
- 兄弟姉妹の年齢差を考慮して受験対策を
この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数、7年連続90名超え(2025年2月実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。
※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/TUqCZli-DGc?si=YMhMVg66ugKHAe-l)を参考にまとめています。
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