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【中学受験】夏休みの有効な過ごし方②〈いずれ入試で役立つ『経験値』を上げる〉…浜学園学園長がお教えします!

今回も「教えて!松本学園長【特別編】」として、「夏休みの有効な過ごし方」を連載でお届けします。
第二弾の今回は「いずれ入試で役立つ『経験値』を上げる」ということについて。実は6年生と、それ以外の学年で意識してほしい「経験値」があります。それは・・・・・・。

メリハリをつけながら
 4年生以下のみなさんには、夏までにうまくいかなかった・ペースをつかめなかった・・・という部分を、夏休みに夏期講習などで追いつくようにしたり、積み残したものを、しっかりと身につけるためのチャンスがあると思って計画を立ててほしいと思っています。

ただ、まだ低学年・中学年ですから、5年生や6年生のように四六時中勉強したり、勉強のためにいろいろと我慢したりしようとすると大変です。夏期講習も夏休み中、毎日毎日あるというわけではありませんから、いろいろな経験をする・体力をつけるなどしてほしいです。テキストに載っていることだけしか知らない・経験がない・・・とならないように様々な経験を積むことと、それまでにきちんと学習できていなかった単元があれば、夏期講習などでしっかりと取り組んでおくこととのメリハリをつけて過ごしてほしいと願います。
特に小1~3年生の皆さんには、しっかりと遊ぶこともしてほしいです。それはダラダラするというのではなく、様々な経験をするということです。

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時間の確保が大切
 経験を積むことに時間をかけたり、本を読む時間を取ったり。このような時間をしっかり確保しながら夏休みの計画を立ててほしいと思います。 夏休み前に、その準備期間があるとよいですね。

できなかった単元を振り返る
 学習面についてですが、まず、1学期で学習してきた中で、様々なテストも受けたと思います。そのテストで取れなかった単元を意識しましょう。
そしてその単元が夏期講習で出てきたら、きちんと頑張ろうと思わないといけません。夏期講習にその単元が出てこないのであれば、普段使っているテキストの、その単元のページをもう一度見直そうという意識をもってくれれば、それでよいと考えます。

2学期を見据えて
 「夏にどんどん力をつけましょう!」というのは受験学年である6年生に対してのお話です。それまでは、様々な経験を子どもに積ませてあげてほしいと思います。
そして夏期講習で学習面を補いながら、普段の「学校から帰宅した後のペース」が変わらないように維持して、2学期を迎えられるようにしてあげてほしいと願います。

保護者の方も、夏休みが終わって新学期が始まってから、しばらくペースをつかむのがしんどかった・・・という経験があるのではないでしょうか? そういったことが続かないようにしてあげてほしいと考えます。

入試に向けて6年生が意識すること
 受験学年の6年生は、「ペースを崩さない」という点は同じですが、やはり他の学年と少し違います。

まず、目の前を通り過ぎていく課題をしっかりこなすことが大事です。そしてその中で「時間に追われてほしい」と考えます。

新しい単元を学ぶときは、ゆっくり・じっくり取り組むのですが、6年生の夏期講習は、今まで培ってきた力を使って入試レベルの問題に取り組んでいこうとしますから、その時は、時間に大きく制約を受けた形で勉強します。
そうすると、量をこなそう・宿題を終わらせようと思うと、問題を「飛ばして」進めることを考えないといけなくなります。

実は、このことは入試を受ける際に非常に大切な感覚なのです。

人によって飛ばす問題は違います。つまり、自分が解ける問題なのかどうかを実感できないとダメなのです。

それまでのように新しい単元に一つ一つ確実に取り組む場面であれば、ゆっくり進めてよいのですが、「短い時間で、これだけしなくてはならない」のなら早く進めなければなりません。そうすると問題を飛ばすことも考えないといけません。
「問題を飛ばすか、飛ばさないか」の判断をつけるために自分の力を知っていく・・・という夏でもあるのです。

体調を崩したら、慌てず悔やまず、それも経験として受け止める
 また、6年生は朝から晩まで頑張っているので体調を崩すこともあります。もちろん体調を崩さないに越したことはありません。
しかし崩してしまったなら、それが長引かないように早めに体を休めるようにしてください。これを急がば回れと簡単に言ってしまいがちですが、「長引かないようにすること」や「体を楽にすること」を経験として知っておくことは、大切です。

例えば体調を崩しても、そのことを悔やんだりせずに、「ちょっと体調が悪いな・・・」と感じたから一度ぐっすりと寝る時間を取った、そうすると体が楽になった・・・というような経験にしてほしいのです。
受験生であれば、入試の前に体調を崩すことも想定しておかねばなりません。もしそうなっても、「自分はあの時、ああやって体が楽になった」ということを思い出して行動できるでしょう。これも勉強の一つです。

「最後の夏だから!この夏に!」と思いつめずに、体調を崩したら長引かせないように早く回復できるようにするのです。もちろん、まず体調管理が大切で、体調を崩さないことを願ってはいますが、このようなことが起きたら起きたで「そういう経験が積める」と受け止めて取り組んでほしいと考えます。

ぜひ、この夏の40日間を充実させていただきたいと思います。

まとめ

  • 小4以下は学習と経験を積むことのメリハリをつけて
  • 苦手単元の振り返りを意識して学習しよう
  • 小6は試験時間を意識して問題を飛ばす判断力をつけよう
  • 体調を崩したら、入試前を想定した経験が積めたととらえよう

この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数、7年連続90名超え(2025年2月実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。 ※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/ZLjTMOegfxs?si=bZzQAPbQA7CzLQeo)を参考にまとめています。
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