【中学受験】佐藤ママが語る!「問題文の読み飛ばし」がなくなる秘策

小3男子の保護者です。子どもは、国語も算数も問題をよく読まずにパーッと解くことが度々あります。問題を読んだ後に見直しをさせると、すぐに自分で気づいて直せるので、とてももったいなく感じています。落ち着いて問題文を読むことを身につけるコツはありませんでしょうか。
子どもの読み飛ばしは・・・
お子さんは、テストで点数を落としているんですよね。その直しをする時など、子ども自身に音読をさせても、子どもは「ただ音読するだけ」で意味がないので、保護者が音読をしてあげるとよいです。子どもには「ちょっと聞いておいてね」と言って説明しながら保護者が音読するのです。そうすると、意外にも子どもは読み飛ばしていることが多い・・・ということが、わかるでしょう。
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算数の短い問題文ですら
子どもは国語も算数も、問題文をよく読み飛ばします。特に算数は問題文が短いのに、そういうことが起こりがちです。私は子どもに「テスト中は急ぐので問題文を読み飛ばしがちだけれど、読み飛ばしたらダメだよね」と言っていました。
中には線を引きながら読んでいるお子さんもいますが、私は、線が邪魔になる時があると考えます。線に数字が重なったりして、線が原因で間違えることもありますから。私は子どもたちには線を引かないように言っていました。
とはいえ、算数の問題文が5行分あったとして、読んでいるうちに「あれ?」と思って1行目に戻ってもう1回読む・・・というようなヒマはありません。文章は1回読んで解決しなくてはなりません。では、どうするか?と言いますと・・・。
算数の問題文には線を引くのではなく・・・
読んでいるうちに「これは必要だな」と思ったら、丸をつけていくのです。私も子どもたちに「読みながら丸をつけていくことをしたら?」と言っていました。 何も印をつけずに問題文を読んでいたら、算数の式を立てる時にもう一度初めから読まないといけなくなって、制限時間に間に合わなくなります。
しかし、算数であれば文中で数字が出てきたら丸をつけるようにすると、その丸をつけた数字を使って式を立てて答えを出せるようになります。このように、問題を解いていく中で最後は丸をつけたところだけを見て式を立てるようになると、よいのではないでしょうか。
読み飛ばす原因は・・・
問題文を読まずにパーッと解いてしまう・・・とありますが、それは困りますよね。ただ、「読む」「読まない」や不注意というよりは、例えば国語に関して言えば、子ども本人は読んだつもりでいても、わからない単語がたくさん出てくれば結局、読み飛ばしてしまうのです。そして字面だけ読んでいる状態になってしまうのです。
算数でも、例えば文章題が出題されても解き方などをしっかりと理解していれば、子どもは絶対に読み飛ばさないと思うのです。けれど算数の解き方がきちんとわかっていなければ、ただ問題文を読んでいるだけの状態になるのです。
「きちんと読めば解ける」というのは、解き方がそこそこわかっているからだと思います。
できるだけ早いうちから読み飛ばさない練習を
やはりテストで点数を取ることは大切ですよね。テストが返却されて、保護者が問題文を読んでみた時に「どこを読み飛ばしたのかな?」と子どもに聞いてみてください。そして「ここは読み飛ばしたらダメだよね」と伝えてください。算数は印をつけながら問題文を読む練習をさせる。国語は保護者が文章を読んで、子どもが内容を理解するようにする。これらを繰り返していくと、だんだんと読み飛ばさなくなるのではないでしょうか。
問題文を読み飛ばしてテストの点数を落としていたら、もちろん偏差値も下降していきます。そうすると順位も下がってきますから、子ども自身も身に染みてきます。しかし子どもが気がついたころには、順位を上げるのが難しくなっている可能性がありますから、できるだけ早いうちから、読み飛ばさないための対策をしていただきたいと思います。
POINT
- 算数の問題文は線ではなく丸などの印を数字につけながら読む
- 算数では、解き方がわかっていれば読み飛ばすことはない
- 国語は、知らない語句を読み飛ばして字面だけ読んでいることがある
- 国語は保護者が説明をはさみながら音読し、子どもに内容を理解させるとよい
この「佐藤ママが語る!」では、灘中へ3人合格、お嬢様は洛南中に合格され、そして東大理Ⅲへ全員進学された佐藤ママこと佐藤亮子(浜学園アドバイザー)さんのノウハウを紹介していきます。
※このコンテンツはYouTube佐藤ママチャンネル(https://youtu.be/6dp64_p-rJQ?si=JFtP80Ws_D-Qslli)を参考にまとめています。
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