受験候補にしたい学校の受験科目から考えてみる

　たとえ今、関西にお住まいでも、転勤などで関西以外に転居の可能性のあるご家庭では、社会の勉強をする必要があります。4科目受験というのが普通ですから。ご質問者さんにそういう可能性がないのであれば、今は3年生ですから、受験候補に入れたいと思う学校を視野を広くして考え、そして現在の受験科目を確認していただきたいです。

それらの学校が全て3科目受験で社会が必要ないというのであれば、もう3科目に絞って受験勉強をしていけばよいと思います。ですが、3科目受験と4科目受験を選択できる学校であれば、そういった学校は点数換算をしてくれる学校ということを心得ておかれるとよいでしょう。「3科目受験」した場合と「4科目受験」した場合、あるいは「国・算・理」または「国・算・社」で点数を出して判定してくれるのです。学校によって点数の算出方法は様々ですから、ぜひご確認ください。

「社会」を受講するかどうかについて

　もし調べた学校の受験科目に社会が含まれていたら、4年生の段階で社会の受講をスタートさせるとよいと思います。国語や理科も社会の知識があることで理解が深まることもありますしね。3科目か4科目かを選択する「アラカルト入試」などを行う学校が志望校の中に入っているのであれば、または志望校が全然決まっていないというのであれば、社会の勉強を始めておくとよいと思います。

社会科において、浜学園をはじめ多くの塾では4年生の間から5年生の前半は地理分野を扱います。そして5年生の夏前くらいから5年生の終わりまで歴史分野を扱います。大まかにですが、入試は地理分野が4割弱くらい、歴史分野が4割強くらい、公民分野や時事問題的なものが2割弱くらいの配分で出題されます。その地理と歴史の勉強が一通り終わるのが5年生の終わり頃。そして冬期講習で公民分野の主要な単元を勉強します。

科目を決めるタイミング

　ですから「どのタイミングで科目を決めるのか」と思っていらっしゃるのなら、一つのタイミングとして「5年生の終わり」を考えてみられるとよいでしょう。
6年生目前で受験を意識し、教材も入試に近い内容になりつつあり、お子さんの力を確認できる頃でもあります。「こういう学校を受験する」「志望校を目指して1年間走り抜けるんだ」というところまで来た時に、受験科目について一度決断されるのがよいかと思います。

その後にまた判断をするタイミングですが･･･。通っている塾のカリキュラムにもよると思いますが、例えば浜学園では6年生の通常授業（マスターコース）の社会科のナンバー1～10で公民分野にしっかりと取り組みます。ここまでくると社会の分野を一通り勉強したことになりますから、この時点で受験科目の決断をするというのもよいでしょう。

それ以降は、浜学園の「合否判定学力テスト」というテストのように、合格の可能性を判定する模試を受けながら、例えば3科目受験の学校が第一志望ならば、その合格判定を確認しながら社会の勉強を続けるかどうかを判断するとよいでしょう。

後から科目を追加して勉強を始めるのは大変です。先に勉強を始めておいて、必要であれば授業を受け続けて頑張ればよいですし、「この科目は無くてもいける」と判断したならば受講をやめればよいのです。これは講師の先生などと相談しながら進められるとよいと思います。
悩みどころではありますが、ぜひ頑張ってください。

まとめ

• まずは受験候補に入れたい学校の受験科目を調べる
• 4科で受験する選択肢があるなら社会の勉強をしておいた方がよい
• 後から科目を追加して勉強を始めるのは大変だと心得ておく
• 「5年生の終わり」で一度、科目について考えるとよい

進学教室浜学園