【中学受験】佐藤ママが語る!子どもが主体性をもって勉強するようになるには?

小4男子の保護者です。勉強に対して、子どもに主体性を持たせるためにはどうしたらよいでしょうか?
「今の問題は、わかったの?」と私が聞くと、理解が十分でなくても、子どもは「わかった、わかった」と返事をするような感じです。
国語の文章題や算数の苦手なところなど、自分から理解しようと取り組む姿勢がなくて、悲しくなります。
「今の問題は、わかったの?」と私が聞くと、理解が十分でなくても、子どもは「わかった、わかった」と返事をするような感じです。
国語の文章題や算数の苦手なところなど、自分から理解しようと取り組む姿勢がなくて、悲しくなります。
子どもに主体性は求めない
小学4年生に主体性を求めてはいけないと思うのです。10歳頃の子どもには、まだ主体性が備わっていないのではないでしょうか。子どもが主体性をもって行動したら、親は楽でしょう。しかし、生まれて10年前後の子どもには主体性は、まだないと思います。やはり18歳くらいまでは、主体性を求めるのは難しいです。そして保護者としても、18歳くらいまでの子どもには主体性がないと心得ておかなくてはなりませんね。
ですから保護者が子どもを主導しなくてはいけないのです。子どもの勉強を保護者がきちんと見て、大学入学などへと導くのです。
ましてや小学4年生は、この世に生まれて10年経つか経たないかです。主体性はありません。「主体性をもたせる」ことを望んでおられますが、難しいです。無いといってもいいくらいだと思います。
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子どもへの聞き方が重要
保護者が「今の問題、わかったの?」と聞いても、子どもは、なかなか本当のことは答えにくいでしょう。例えば、保護者が「この手料理を食べてみてどうだった?」と聞いた時に子どもが「まずい」と言いにくいのと同じと思ってください。問題について「わかったの?」という保護者の聞き方が、まずいです。
「わかったの?」と聞くのではなく、「それ、説明してみて」というように具体的に聞かないといけないのです。
先ほどの手料理の例えと同じで、「わかったの?」と聞かれても、子どもは「わからない」とは言いにくいのですよ。保護者の聞き方は、重要です。
自ら苦手分野に取り組む子どもなど・・・
また、国語や算数の苦手な分野に自分から取り組むということを小学生に期待するのは、無理難題です。苦手ということは「わからない」ということですから。わからないことに自ら取り組むわけがないと思ってください。子どもは「わかっていない」ことについて、どこから取り組んだらいいかも、わかっていないと思います。
苦手分野への取り組み方
ですから保護者が「うちの子は、算数のここが苦手だな」と思ったら、「なぜ、うちの子はここが苦手なのか」ということを、まず発見する必要があります。例えば「うちの子は、割り算のここに引っかかっている」と思ったのなら、テキストなど少し前に戻って基礎からやり直す必要があるのです。
また、今「わからない」問題を、そこだけ子どもに説明しても付け焼刃にしかならないこともあります。今わからない、ということは「少し前の内容もわかっていない」と捉えて、少し遡って学習し直すことが大切です。
ただし!こういったことを、子どもは自分からできません。
「小4の最初の内容が理解しづらいのは、もしかしたら小3の計算を覚えそこなっているからかもしれないから、そこまで戻ってやり直そう」と考える小4の子どもがいるでしょうか? もし、そんな子どもだったら、今「わからない」なんてことはないでしょう。
「わからない」と言う子どもへの保護者の対応
子どもが今「わからない」のは、「なぜ、わからないのか?」が、わかっていないということなのです。それを自らわかろうとすることが、できないのです。それを大人が「なぜ、わかろうとしないの?」と言っても無理なのです。 保護者はやり方を工夫しなくてはなりません。子どもに苦手な分野があるとわかったのなら、きちんと子どもに指導しないといけません。 「どうして苦手なの?」と子どもに聞いて、「ここが全然わからないんだ」と答えが返ってきたら、「少し戻って、ここからやってみよう」と保護者が導くのです。
保護者が子どもに主体性を期待するのは、そのほうが保護者が楽になるからですよね。でも、子どもに主体性はないものと思ってください。一切、期待しないでください。反対に、保護者が主体性をもって子どもを教育するという意識でいてください。そして子どもの苦手分野を見つけ出して、それを一つずつ埋めていくということをしてくださいね。
POINT
- 子どもに主体性は求めない
- わからない問題についての保護者の聞き方が重要
- 子どもは「なぜ、わからないのか」をわかっていない事が多い
- 苦手分野は少し遡って学び直す
この「佐藤ママが語る!」では、灘中へ3人合格、お嬢様は洛南中に合格され、そして東大理Ⅲへ全員進学された佐藤ママこと佐藤亮子(浜学園アドバイザー)さんのノウハウを紹介していきます。
※このコンテンツはYouTube佐藤ママチャンネル(https://youtu.be/45EMtC_HPR4?si=5bZ3nT1ujx_W_wSO)を参考にまとめています。
進学教室浜学園