【中学受験】3科目受験と4科目受験、どちらがよい?…浜学園学園長が伝授!

受験時に3科目か4科目かを選ぶことができる学校の受験を考えている場合、社会も受験するかで悩みます。
娘は現在小学5年生で、社会も受講していますが、日々の宿題でいっぱいいっぱいの状態です。6年生になると日曜日も塾の授業があり、4科目の勉強はかなり大変になりそうなので、3科目にしたほうがよいのかと悩みます。何かヒントをいただきたいです。
娘は現在小学5年生で、社会も受講していますが、日々の宿題でいっぱいいっぱいの状態です。6年生になると日曜日も塾の授業があり、4科目の勉強はかなり大変になりそうなので、3科目にしたほうがよいのかと悩みます。何かヒントをいただきたいです。
アラカルト方式とは
私の教える科目が社会科であることを若干割り引いていただくとよいかとは思うのですが・・・。 関西の中学受験について研究をされていくと、3科目と4科目の「アラカルト方式」というものを目にすることでしょう。例えば、アラカルト方式を取り入れている中学校を、入試当日に4科目で受験したとします。その際の配点が各科目100点満点で合計400点満点とします。この学校を3科目で受験した場合、100点満点×3科目を3分の4倍して合計点とします。つまり、どちらで受験しても合計点が400点満点になるように設定されています。このようなアラカルト方式を採用している学校には、4科目で受験すると4科目の合計得点を計算するだけでなく、3科目のパターンでの合計得点の計算もするというところが多いのです。もちろん配点など学校によって差異はありますが、これが「アラカルト方式」の代表的なスタイルです。そして、この場合どちらが有利かといえば、それは人それぞれなのです。
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入学後のことも考える
私立の中学校の中には、たくさんの受験生に受けてもらうために、受験のしやすさということを考えて、いろいろな入試方法を設定しているところがあります。ですから4科目だけでなく、3科目受験も用意していたりするのです。しかし入学後の勉強のことを考えると、社会科も勉強しておいてほしいと、きっと多くの中学校の先生方は思っていらっしゃいます。
文系科目と理系科目のどちらが得意なのか
関西においては、社会科を勉強している受験生は少ないだろうというのがありますので、 全体的に、一昔前に比べると社会の試験問題は点数が取りやすい作問になっているように思われます。 特に女子には国語・社会といった文系科目が得意な生徒さんが多かったりします。しかし3科目だと国語・算数・理科での受験になることがあります。そうなると理系科目が3分の2を占めます。そのことを考えると、文系科目が得意な生徒さんは社会の授業をとり続けたままでいることが、一般的にも望ましいかと思います。今、5年生であれば、いろいろな模試を受けて、科目のバランスなどが把握できているかもしれませんね。そういう点も加味して、今後の科目のとり方などを塾の先生に相談されるとよいでしょう。
後から社会を追加するのは難しい
4科目の勉強は、確かに大変です。しかし、関西以外の全国の中学受験生は、皆4科目で勉強しています。実際に勉強している受験生もいるのですから、勉強方法の工夫についても一度、塾の先生にご相談されてみては、いかがでしょうか。社会の受講をやめて4科目から3科目に変更するのは、いつでもできますが、後から社会の受講を加えるというのは非常に難しいので、先生と相談されながら進められるとよいと思います。
まとめ
- どのような入試方法があるのかを把握しておく
- 模試の得点傾向を考慮して受験科目を決める
- 入学後のことを考えると、社会科を勉強しておく方がよい
この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数、7年連続90名超え(2025年2月実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。
※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=ntTTwPgtqmA)を参考にまとめています。
進学教室浜学園