【中学受験】入試直前の心構え…浜学園学園長からのメッセージ

今回は、中学入試直前(もう試験を受け始めている方もいらっしゃるとは思いますが)ということで、試験直前の心構えなどをお伝えしたいと思います。
入試は奇跡を起こすために受けるのではない
私は入試前の時期に子どもたちに「入試というのは奇跡を起こすために受けるのではない。いつもの自分の力を証明するために受ける。ただそれだけでいい」、こういう言葉を話したり書いたりします。つい入試に行くときに、やってきた以上の力を出さないといけないように思ってしまうことがプレッシャーになったりします。それは不安にもなりますよね。自分がやったことがなかったりできなかったりしたことが、当日たまたまできるなんてことはありませんから。人間は完璧な状態になることなんてないです。あそこが苦手、あそこをやってなかった……なんて誰にだってあるのです。
ですから入試の時には、今までやってきたことを出せればよいと思ってください。 入試の時にたまたまよくできるということを期待するのではなく、私はこれだけのことをやってきたと思い、それを試験の時間の中で出せるようにすればよいのです。
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緊張はしてもよい
そうは言っても、もちろん緊張はするでしょう。しかし、入試の時は緊張しないとだめなのです。緊張もせずに楽しそうに試験に行くのはよくありません。そこまで気を抜くと、それはもう罠にかかりにいくようなものですから。適度な緊張は必要なのです。ただ、いつもと違う自分でやってきたこと以上の実力を出すために感じるプレッシャーの緊張ではなく、いつも通りの自分でいられるかどうかという緊張感を持つとよいのです。
普段通りに過ごす
これは、保護者の方も同じです。 急に生活リズムを変えてみたりせず、普段通りに過ごせるようにしてあげてください。もちろん子どもの体調などは見てあげないといけませんが、それは普段から同じですね。しかし、普段と同じはずなのに、それを過度に心配しすぎると、逆に子どもは普段とは違う自分にならないといけないと思ってしまいます。ですから、普段通りを一生懸命意識することです。「いつも通り、いつも通り」と思ってください。
スケジュールをしっかり立てる
普段通りの実力を出せる特効薬はありませんが、受験のスケジュールや受験中の家族での役割分担をしっかりと確立しておくことは大切です。「何日にどの学校を受験し、その結果によって、次の日はこうなる」というような、受ける学校とその試験日時、そして、結果によってのスケジュールの変更なども想定しておきましょう。最近は第一志望校の試験日近辺の3、4日に立て続けに試験を受けなければなりませんから、合格発表を見に行くのか、web上で見るのかなども決めておきましょう。兄弟姉妹がいれば、その世話は誰がするのか、ご夫婦、ご家族で手分けをするなら、それをあらかじめ予定しておきましょう。
安心感のある併願校を組み入れる
そして、併願校の中に、合格できる可能性の非常に高い学校を入れておくことも大切です。そうすると、心に余裕を持つことができるでしょう。そうして、普段通りに走り抜けるのです。あっちこっち見たり、いろいろなことに影響を受けたりしながら受験に向かうのではなく、「自分のいつものペースで走り抜ける」と思ってください。
予定通りに動けばよいのです。その予定というのは、現実離れした良いことばかりを想定した予定ではなく、悪い状態も想定に入れた予定を立ててください。そのように予定を立てておくと、あとはそれにそって走るだけとなります。このような心もち、状態になって臨めるようにしてくださいね。
合格発表を見るまで、頑張ってほしいと思います。
まとめ
- 実力以上の力を出すことを考えず、普段通りでよいと考える
- 適度な緊張感は必要
- 受験期間のスケジュールをしっかりと立てておく
- 家族での役割分担なども決めておく
- 受験校の中に安心感のもてる併願校を入れる
この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数累計3296名、20年連続、39回の合格者数日本一(2024年度実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。
※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=0CuEauHq0oc)を参考にまとめています。
進学教室浜学園