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【中学受験】兄弟姉妹がいる場合の親の勉強サポートはどうすれば?…浜学園学園長がお答えします!

現在、娘は小3ですが、小4になる前の2月に私は出産予定です。
2月は学習塾では新学年の授業が始まる大事な時だと思いますが、赤ちゃんのお世話で、娘の勉強を見てあげられるかどうか自信がありません。
赤ちゃんのお世話と子どもの勉強のフォロー、どのようにすればうまくいくでしょうか。

兄弟姉妹のいる場合の中学受験
 きっと兄弟姉妹のいる保護者の方で、このような経験をされた方は多いことでしょう。兄弟姉妹の育児は大変な部分もあります。
例えば、弟妹のいる生徒さんが中学受験をする場合、弟妹はお兄ちゃんお姉ちゃんと遊びたいのに「お兄ちゃんお姉ちゃんの邪魔をしちゃダメよ」と怒られることがあったり、休日に遊びに行きたいのに、なかなかそうはいかなかったり、また家の中がピリピリしていたりということがあります。
そして、その弟妹が中学受験をする時は、お兄ちゃんお姉ちゃんと比べられたりすることがあるのです。

保護者の方は、お兄ちゃんお姉ちゃんの受験の時に非常に苦労したはずなのですが、のど元を過ぎると熱さを忘れてしまい、「お兄ちゃんは、ちゃんとやっていた」「お姉ちゃんは、しっかりやっていた」と言って弟妹にプレッシャーをかけることがあるのです。
このようなこともあって、兄弟姉妹のいるご家庭の受験は、なかなか大変な部分があります。

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年齢差のある兄弟姉妹の場合
 ただ、今回のご相談は、2月に小学4年生になるお子さんと赤ちゃんというお子さんたちについてです。この場合、年齢差がありますので、先ほど述べたこととは違う大変さがあります。

ご質問の中に、保護者の方が小学生のお子さんの横について勉強を見てあげることがしづらくなるだろうということがありました。これがまだ1年生だと、かえって難しいところもあるかもしれません。
ですが、お子さんはもう4年生になるので「お姉ちゃんになる」という自覚をもっていることと思います。

勉強の「入口」と「出口」の管理をする
 保護者が横についていられない場合は、勉強の「入口」と「出口」の管理をしよう・・・ということを意識してください。
まず何をするかというと、「その日に何の勉強をするか」ということを子どもと保護者で約束します。例えば「30分後までにこれをしましょう」と子どもに伝えるのです。そして本人にそれをさせてください。その間、保護者は赤ちゃんのお世話で忙しくされることと思いますが、子どもが「できた」と言ったら、その瞬間だけは、ちゃんと見てあげてください。 その時に、子どもが「わからない」と言う箇所があるなら「塾で質問してきなさい」と促してください。
こういう時に「子どもが勉強内容をわかっているかどうか」「教えなくてはならないのでは」と保護者が悩むよりも、このような形で進めていかれるとよいでしょう。

とにかく勉強の「入口」と「出口」をチェックすることを、しっかりとしていただきたいです。子どもも、保護者が弟妹の世話をしなくてはならず、大変なことはわかっています。ですから子どもには「その日に何の勉強をするか」の約束だけは、きちんと守るようにさせてください。
そして保護者は「今日やること・これからやること」「やれたか、どうか」のチェックと、子どもがやったことにたいして「ちゃんと褒める」ことを、きちんとしてください。

きちんと褒め、きちんと叱る
 赤ちゃんを見た後に小学生を見ると、小学生がずいぶんと年上に見えて「できて当たり前」と思ってしまうでしょう。しかし、そう思わずに、むしろ、きちんと褒めてあげてください。

反対に、小学生の子が手を抜いていたら叱ってあげてください。ただし感情的に怒るのではありません。しつけとして、きちんと叱ってください。
というのも、きっと、弟妹ができた子どもは、今まで自分に全面的に向き合ってくれていた保護者を赤ちゃんに取られたように感じて、保護者の注目を引きたくなるのです。そして最初は褒めてほしいと思って保護者にアピールします。しかし保護者がそれを無視したり、「そんなのできて当たり前」という形で赤ちゃんの方に向いたりしてしまうと、嫉妬心から今度は「よいことをしても注目してもらえないのなら、悪いことをしてみよう」となります。
こういう気持ちは子どもにとっても嫌なものですよね。弟妹はかわいいはずなのですから。

子どもがそういう思いにならないように、「きちんと褒める・きちんと叱る」をして、その子に向き合ってください。その時に「赤ちゃんの世話をしなくてはいけないから、あなたは自分でして!」ということを言ってはダメです。
弟妹ができた子どもは承認欲求をもつようになります。それまで自分が脚光を浴びていたのに、それが別の人に移ってしまうわけですから。
ですから保護者には、短い時間の中でも、子どもの成果をきちんと見てあげるという意識をもっていただきたいです。

勉強の進め方を身につけていけば大丈夫
 小学3年生の今のうちから、例えば得意な科目で「入口」と「出口」をきちんとする勉強の進め方を少しずつ試していかれるとよいでしょう。

赤ちゃんの誕生は、ご家族にとってめでたいことですので、それが悩みにならないようにしていただければと思います。

まとめ

  • ずっと横について勉強を見なくてもよい
  • 勉強は入口(何の勉強をするのか)と出口(やれたかどうか)をしっかりと見る
  • 子どもの成果をきちんと褒める
  • 手を抜いている場合のみ叱る

この「それ浜学園がお答えしましょう!」では、灘中合格者数、21年連続40回目の日本一(2025年2月実績)を達成した「浜学園」の松本学園長が、中学受験や子育て情報をお届けします。 ※このコンテンツはYouTube【中学受験】進学教室浜学園チャンネル(https://youtu.be/qfabOHpRI6w?si=BFCAC0Z6xZ_eSbYU)を参考にまとめています。
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